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ぽっぺのひとりごと(28)鹿児島2日目 友との再会

昨年開館したばかりの市立図書館をご紹介しよう。

天文館図書館
待ち合わせにぴったり


15:30を少し遅れてSさんがやって来た。彼女はとても忙しい人なのだ。1日置きに病院のベッドで過ごさねばならない。そうしないと、生命の危機に陥る。じっと横たわっているのがもったいないからと、タブレット端末を使って4時間、読書をしているそうだ。そして、1日置きに「街歩きガイド」をしている。非常に厳しく自己を律していて、外食はしないし、お弁当も買わない。

Sさんは大病院で薬剤部の部長をしていた優秀な人だ。その理系の彼女が、退職後、薩摩の歴史を学び、ガイドに役立てている。古文書も調べる徹底ぶりだが、優しく楽しく、嚙み砕いて話してくれるから、修学旅行の中高生にも大人のグループにも人気のガイドさんだ。

彼女の素晴らしい点は、「あらゆる情報を日々チェックし、更新している」ところ。「したいことがあるから、病気になんか負けていられない!」と言い切る姿は凛として爽やかだ。カッコよさと温かさがミックスされた稀な人。こんな素晴らしい人を友と呼べる私は何て幸せ者だろう。

今日はカフェで2時間おしゃべりできた。それが貴重な時間であることを私達は分かっていた。
市電のホームでSさんを見送る。「ごめんね。帰る日、見送りができなくて。」「大丈夫。またすぐ会いに来るから。」
お互いが見えなくなるまで手を振り続けた。

夕暮れの街を「マルヤ・ガーデンズ」までブラブラ歩き、ジュンク堂書店で時間を潰し、18:00、1階玄関口でKさんを待つ。
Kさんは若きビジネス・パーソンだ。いつもは市電で通勤だが、今日は私を素晴らしいイタリアンレストランに連れて行く為に、車で来てくれたのだ。

彼女は美味しいお店をよく知っていて感心するが、今年のお店も期待以上で、素晴らしいという言葉ではとても足りなかった。家族経営のこじんまりしたお店だけど、味は本格的で、工夫もされていて、胃袋以上に心を掴まれてしまった。

イワシのマリネ
ナスとトマトのナントカ
キノコのピザ
4種のチーズのパスタ

つい昨晩帰って来たという東京の話、映画の話などで盛り上がった。
Kさんは凛々しさと可愛らしさが同居した人。気立てが良く、仕事はできるし、おしゃれも上手。とにかく明るい女性で、ネクラの私にはまぶしいくらい。彼女の屈託のない笑い声が私は大好きだ。

店内(1)
店内(2)
店内(3)

今年もお御馳走になってしまった。忙しい中、時間を割いてくれてありがとう! きっと来年も来るから。きっと会いに来るから。


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