特権?ジェンダー格差?|LAP8期ジェンダー単元の予習
<課題1>
1)大切な人たちがみんな特権スコアが高ければよかったのにと思う。特権スコアが低いことで、大切な人たちが辛く、悲しい思いをしてきたこと、これから経験していくであろうことを、苦しく思う。
2)傷ついている人たちの痛みを減らすために、何ができるだろうか?と考える。そのために、この国に存在する大きな格差や特権がどのようなものなのか、なぜ生まれたのかを学び、誰にとって望ましく、誰にとって望ましくないのか、そこにある願いや恐れ、痛みに寄り添い、誰一人取り残さないしくみを考えて、自分にできることを模索する。
1)なぜ自分は低い特権スコアしか与えられないのだろうと、不遇に思う。特権スコアの高い人を羨ましくも、妬ましくも思うけれど、一方では、特権スコアの高い人たちが自分のように苦しまずに生きられることを「よかった」と思う気持ちもある。痛みや苦しみが、この世界に少ないに越したことはない。
2)特権スコアの高い人とも低い人とも、可能な限り自分の不安や恐れ、願いを共有する。
1)絶対に高いスコアを選び、より優位な立場で格差の是正に働きかける。
<課題2>
1.現代日本社会のジェンダー不平等の自動ドアの存在を意識、経験したことはありますか。課題資料も読み込み、自分やまわりで感じた具体的な例も踏まえて、考えを共有してください。
1)私自身は「女性だからこうあるべき」という制限を受けた具体的な出来事は思い浮かばない。けれど、メイクやムダ毛の処理といった身だしなみ、言葉遣いや座り方といった所作など、もし自分が男性であったなら、気にしていなかったかもしれないと思うものはある。これは無意識のうちに自分で「女性はこうあるべき」と思い込んでいる気がする。
2)ハラスメントを受けるときなど、自分が女性だから舐められていると思うことはある。自分より弱い立場の人が居ない間は、「粗末なものの見方や所作でしか生きられない可哀相な人(のために私が労力を割きたくない、不快だけど)」と受け流していたけれど、社会への害悪に変わりはないので、適切に出るところには出られるようにしておかないといけないと思った。社会のために。(「ヘルジャパンを女が自由に楽しく生き延びる方法 」を読んで)
2.ジェンダー以外で、自動ドアの存在を意識、経験したことはありますか。自動ドアのセンサーが反応する人、しない人の立場を経験して、自分ができることは何があると思いますか。
1)自動ドアの存在を意識、経験したこと
①与えない教育で育てられたので、友人が持っているようなおもちゃはほとんど持っていなかった。洋服や持ち物もめったに買ってもらえず、自信のなさに拍車をかけた。
②家庭内コミュニケーションが破壊的で、対人恐怖症を抱えていたため、人との関係性をうまく築けずに思春期を過ごしていた。
③同級生が経済的事情で高校や大学進学を諦める姿を見て、自分は恵まれている方なのだと思った。
2)自分ができること
①知ったつもり、わかったつもりになって、安易に他者を裁いたり評価したりしないこと。
②他者を裁いたり、評価したりする人と出逢ったときには、「どうしてそう思うのか」を問うことを通して、「本当にそうなのか」確かめていく伴走をすること。
③他人には1ミリも痛くなくとも、自分にとっての苦しみは気のせいではない。確かにそこにあるもの。だから、なかったことにせず、きちんと向き合って、しっかり労わること。自分にとって大切なこと、大切にしてもらいたいことは、テレパシーでは伝わらないので、言葉にしてリクエストする努力を怠らないこと。
④自動ドアが反応しない人と出逢ったとき、できるだけ、さもそんなドアが存在していないかのように、ドアを開けてあげられる自分で居たい。
<課題3>
1)政治・経済分野への女性の参画が遅れている日本。
➡私は参画したいのか?経済には参画し、自立していきたい。一方で政治分野において、積極的に被選挙権を行使したいとは思えていない(責任はとても感じているけれど)。公人になれるほど自分の器は大きくないし、ただでさえ大変な(大切な)仕事なのに、女性はより大変なイメージがある(男性政治家の女性蔑視な発言など)。
2)「第5次男女共同参画基本計画」の「第7分野 生涯を通じた健康支援」で不妊治療の保険適用が明記されているのを読んで、「卵子凍結」に関する助成の現状はどのようなものだろうと気になった(将来経験する可能性があるものとして)。
調べてみると、2021年度(令和3年)から厚生労働省が、がん患者の方に対して卵子・精子凍結に助成を行っていた。
また、東京都は2023年度、健康な女性の卵子凍結にかかる費用を1人あたり30万円程度助成する。2022年1月27日に公表した23年度予算案に関連経費を含め1億円を計上した。少子化対策の一環で、未婚の女性が将来の妊娠・出産の可能性を残せるよう後押しする。本格実施は24年度を予定し、23年度は200人の利用を想定している。
ちなみに、卵子凍結の費用は婦人科の初診から採卵、凍結保管までにおよそ60万円~80万円ほどかかるそう。
3)「女性版骨太の方針2023」の策定に向けた検討の中で、第2にあげられている「女性の所得向上・経済的自立に向けた取組の強化」について、具体的なアプローチに「非正規雇用の正規化」とあり、同一労働同一賃金やリスキリングの支援があげられている。
オランダでは、勤務日数に関わらず、企業が労働者の社会保険を負担することが法で定められており、子どもの妊娠・出産を機に、「妻が週3日働き、夫が週4日働く」といった「ワークシェアリング」が浸透しているという。(日本では、企業の社会保険負担は週4日以上の勤務が前提。)
「非正規雇用の正規化」は、「みんなフルタイムで働きたい(のに働けない)」前提になっている気がする。私なら、ワークシェアリングできる方が嬉しい。
例えば、
妻:★月曜勤務/火曜育児/水曜勤務/木曜育児/金曜勤務/土曜育児/★日曜休養(週3日勤務)
夫:★月曜勤務/火曜勤務/水曜育児/木曜勤務/金曜勤務/土曜育児/★日曜休養(週4日勤務)
※★月曜と日曜は、託児やシッターサービスなどを利用。
※土曜日は、育児を一緒に楽しむ日。
※日曜日は、夫婦時間またはひとり時間を過ごす。
こんな感じ?
子どもの成長段階と、仕事その他の社会的役割やポジション、働き方によって、理想のバランスは変化していきそう。
<課題4>
1)行政、民間におけるクオータ制の導入
2)女性がリーダーシップやマネジメントを学び、実践を積む機会の創出
3)すべての世代に向けたジェンダー教育、人権教育
4)雇用者に対し勤務日数に関わらず従業員の社会保険負担の義務化
以上
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