ベートーヴェンに思いを馳せる
こんにちは、アラサーOLきよこです。
もう12月ですね。
私の中ではクリスマスよりもう年末か、という印象です。
年末といえば年越し何見る論争があります。よく聞く二大番組はガキ使かカウントダウンTVでしょうか。私はほぼほぼ紅白からのジャニーズカウントダウンをキメています。
そんな中で注目したいのは、年越し番組最弱であろうジルべスターコンサートです。
東急ジルベスターコンサート2020-2021 | オーチャードホール | Bunkamura https://www.bunkamura.co.jp/s/orchard/lineup/20_silvester.html
クラシックコンサートで、年越しの12時ぴったりに曲が終わる、というイベントですね。子供の頃はジルべスターで年越しをしていました。
今年の年越し曲はベートーヴェンの「運命」です。
最近楽器から離れており気付いていませんでしたが、今年はベートーヴェン生誕250周年だったのですね。
せっかくなので久々にベートーヴェンの交響曲を聞いています。
一般的に親しみのあるものでいえば、5番は誰もが知る「運命」、6番は「田園」、7番はのだめカンタービレOPに使われていたあの曲(クラシック界では通称ベト7(しち))、9番は年越しの定番第九です。
昔は交響曲をあまり聞いていなかったので、やはりベートーヴェン=「運命」の人、という程度の認識でしたが、自分が交響曲を演奏するようになってみると確かに交響曲というものがベートーヴェンによって完成されたことを実感し、彼の偉大さがよく分かります。
ちなみに私はブラームスが大好きですが、ブラームスはベートーヴェンが交響曲を完成させてしまったが故にその呪いに縛られ交響曲第一番を作曲するのに約20年もかかったと言われます。
ベートーヴェンは交響曲を9番まで作曲していますが、わりとどれもよく演奏される気がします。これはとても凄いことだと思います。
ブラームスも全曲とてもよく演奏されるのですが、上記の通り第一番に約20年を費やしていますので、生涯で作曲した交響曲は全4曲です。
私はクラシックにわかなので知らないだけかもしれませんが、チャイコフスキーでよく演奏されるのは4〜6番/6曲中、ドヴォルザークも8、9番/9曲中、ラフマニノフも2番/3曲中、と思うと、9番まであって全部有名はやっぱり凄いなと。ああ、でもマーラーも10番まで全部有名なイメージありますね。
さらに驚くべきは殆どの交響曲は難聴になってから作曲していることです。
まず我々楽器奏者にとって音が聞こえないなんていうことは致命的ですが、じゃあ作曲は弾かないから出来るのか?と言われたら、音が聞こえない状態であれだけの楽器のハーモニーを作り上げるのは到底無理としか言いようがありません。というか聞こえていても無理なんですけども(笑)
実際ベートーヴェンは難聴になった時に自殺しようとしていますし、その絶望も推して知るべしです。
でも難聴になってからもあれだけ素晴らしい曲を作り上げている。本当に驚きます。
あとこれは完全に主観ですが、ベートーヴェンの交響曲はシンプルで分かりやすく良い曲、という気がします。凄く技巧を凝らしたり、編成が大きかったり、不協和音や変拍子が多かったり、というのではなく、ベーシックなイメージ。
だからこそこれだけ長く、多くの人に愛されているのかもしれません。
普段クラシックを聞かない人にもオススメです。(でも初心者に一番オススメはチャイコフスキーかな…?)
今年も残すところあと一ヶ月ではありますが、これを機にベートーヴェンをBGMに冬を過ごすのもよいのではないでしょうか。