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「舟越桂 版画展」渋谷ヒカリエにて
今日は、まさか書類審査が通ると思っていなかった会社の2次試験に行ってきた。運転免許以外何の資格もなく前職で大した実績もないしダメだと思っていたけど、案外そうでもなかったよう。なぜなら私以外大学生だったから。まぁ2次試験を受けたものの、「spiは国語と英語以外基本分からない、性格検査は時間に追われる、自社独自の試験はもっと分からない」の三拍子が揃っているので結果は言わずもがな...な気はする。でも、大学生のときメンタルの波が激しく就活をしなかった私にとってはいい経験になった(金銭事情で留年はできないので卒業を優先し、就活という選択肢を捨てた)。今の私には就職できるかできないかのプレッシャーはないが、「皆んなはあのときこんなことをしてたのか」と知れたことは良かった。
試験終わり、せっかく銀座に来たのだから教文館と、そのあと渋谷に寄って「舟越桂 版画展」を見に行くことに決めた。渋谷は日本民藝館と近代文学館へ行くための乗り換え以外あまり行きたくないが、ヒカリエの舟越桂はどうしても見逃せない。去年、彫刻の森美術館の企画展に行けなかった悔しさがまだ残っているからだ。ということでヒカリエへ。
下に版画展のリンクを載せておきます。
さて、写真撮影○SNSへの投稿も○だったので、私のお気に入りを共有。どうやら展示即売会だったらしく下に作品名とお値段が書いてあるが、お迎えしたくても手が届かない...
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舟越桂の作品に初めて出会ったのは徳島県立近代美術館。像の姿ははっきり覚えているのだけど、作品名が分からないので検索してみた。
https://art.bunmori.tokushima.jp/text/yomi/1120033_1.html
画像はないが、言われてみると私の記憶の中の彼も「若いロックミュージシャン」に見えるのでこの作品のはず。私はこの半身像に一時期恋をした。なぜなら、これもまた恋をしたジギー・スターダスト時代のデヴィッド・ボウイに似ている気がしたから。
舟越桂の作品はどこを見ているのか分からないものが多いと思う。像の前に立っても目が合わない。ジギー・スターダストもそう。リアルタイムでは見ていないが、YouTubeで見る動画、CDジャケット、当時撮影された写真を見てそう思う。見た目は挑発的だけど、こちらを射抜き切らない感じ。この2つの存在は遠い遠いどこか、明日?未来?虚空?そんなところじゃなくて、意外と近くて遠い、鑑賞者の内奥を見つめている気がする。人間では簡単に見通せず言葉に還元できない部分を何の偏見もなくただ見つめ、私は見つめ返される。だから、何者かであろうとしなければならないのかと苦悩した思春期真っ只中に惹かれたのかもしれない。
今回の版画展の作品たちは日常の中の一コマのようで、まだ近しいところを見つめている気がした。リトグラフだからそう思うのかな。関係ないか。
教文館で購入した本は月末にその他のものとまとめて投稿します。
今日はこれでおしまい。