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“be full of…” (…でいっぱい)は、実は応用がかなり効く熟語であることがわかりました。

今回は「…でいっぱい」を意味する be full of ... を中心に掘り下げていきたいと思います。

“His room is full of books.”「彼の部屋は本でいっぱいだ」のように、何かで溢れている場合に使われるのはご存知だと思います。

でもこの be full of ... は、思った以上に応用が効く表現なのです。

まず、その be full of が使われているシーンを「美女と野獣」から抜粋します。

腹黒い“イケメン”ガストンが主人公のベルにプロポーズをするためにベルの家に来たシーンです。

ベル: Gaston, what a pleasant...surprise.

ガストン: Isn't it though? I'm just full of surprises. (君を驚かせにきたのさ)
You know, Belle. There's not a girl in town who wouldn't love to be in your shoes. This is the day... This is the day your dreams come true. (君ほど幸せな女性はいない。つまり今日は、君の夢がかなう日だよ)

ベル: What do you know about my dreams, Gaston? (私の夢ですって?)

「美女と野獣」

太字の2箇所の表現について、最初の be full of... を中心に見ていきたいと思います。

① “I’m just full of surprises.”「君を驚かせにきたのさ」

直訳は「私は多くの驚きでいっぱいなだけだ」ですが、私という存在が驚きに満ちているという意味で、そこから字幕のように「驚かせにきた」となります。

相手が予想外の行動や言動をすることに対する驚きや感心、そして好意を表現する時に使えます。

I を You に変えて、”You’re full of surprises.” に変えるともっと意味がわかりやすくなります。

「あなたは驚きでいっぱいだ」=「あなたは驚きに満ちた人だ」ですが、

「意外な一面があるね」

「君には驚きの連続だね」

「あなたは本当に面白い人だね」

などと状況によっていろんな訳が考えられるユニークな表現なのです。

相手の思いもよらない行動を見て「いがーい!(=意外)」と叫んだりしませんか。これも “You’re full of surprises!” ですね。

surprises だけでなく、それ以外の語句も be full of... と一緒に、次のようにいろいろと使えます。

He’s full of energy.「元気いっぱい」

He’s full of nonsense.「くだらないことばっかり言う」

She’s full of affection.「愛情に溢れている人だ」

He’s full of passion.「熱いやヤツ」

They are full of intelligence.「知性の塊」

最後の「知性の塊」は面白い表現ですね。

日本語も直訳でなくいろいろ考えられるので頭に残りやすいと思いませんか?


② There's not a girl in town who wouldn't love to be in your shoes.「君ほど幸せな女性はいない」

be in one’s shoes ; どこかで見たことはありませんか?

If i were in your shoes, ...「私がもしあなたの立場なら、... 」

仮定法でたまに見られる表現ですね。

このセリフは二重否定になっており、直訳は、

「この町で、あなたのような立場になりたいと思わない女の子はいない。」

すなわち、「この町の女の子はみんなあなたのようになりたい」

となるのです。

字幕はかなりの意訳ですが、ポイントをついていると思います。

I hope you are full of pssion when it come to English studies!

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