一度聞いたら頭から離れない「相手に悪態をつくオモシロ英語表現」をピックアップしました。
「美女と野獣」の一場面です。自意識過剰のガストンはプロポーズをした主人公ベルに振られてしまいます。怒りが収まらないガストンが切り出します。
ガストン: Who does she think she is? That girl has tangled with the wrong man. No one says 'no' to Gaston! (俺を振るとは生意気な女だ。こんないい男を)
今回はこの “Who does she think she is?”「俺を振るとは生意気な女だ」を深掘りしていきたいと思います。
直訳は「彼女(ベル)は自分が誰だと思ってるの?」ですが、日本語でも起こっている雰囲気が伝わってきますよね。
ガストンの上から目線も甚だしいですが、振られたという屈辱のため自分の感情が抑えられないのです。
字幕の「生意気な女だ」もいいですね。でも他にも口は悪いですが、この英語にピッタリの訳があります。それは、
「あいつ、なめんじゃねーよ」
です。
こんな言葉、日本語でも使うことはあまりないですが、知っておくだけでもワクワクしてしまいます。
セリフではベルが対象なので she ですが、目の前の人に言うときは、
Who do you think I am?「私が誰だと思ってるの?」
となり、「なめんじゃねーよ!」の意味にもなるのです。
反対に、自分の立場をわきまえずに上から目線で話してくる人には、
Who do you think you are?
となり、「君は自分のことが誰だかわかってるの?」でもいいですが、
「立場をわきまえろ!」
などが面白い日本語かもしれません。
ちなみに「立場をわきまえろ!」は、Know your place! ともいいます。
ほとんど使わないけれど、思わずニンマリしてしまうこんな表現が私は大好きです。
他にもユニークな英語は、
Don’t act big!
と言うのがあります。「大きく振る舞うな!」からなんとなく意味が推測できるかもしれません。
「でけーツラするんじゃねー!」
ですが、あまりにも口が悪すぎるので、
「偉そうにするんじゃない!」
「威張るんじゃない!」
などがいいかもしれません。
でも個人的には、「でけーツラするんじゃねー!」が気に入っていますが皆さんはいかがでしょうか。
逆にいつも自分のことを卑下している人には
Don’t act small!
と言ってあげましょう。「小さく振る舞うな!」→「自分を卑下するな!」、「もっと自信をもて!」という意味ですね。
“act” を使ったオモシロ表現は他に次のようなものがあります。
Don't act tough!
「強く振る舞うな!」から「強がるんじゃない!」
Don't act superior!
「優位に振る舞うな!」から「上から目線で話しちゃいかんよ」
などです。
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