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ディズニー映画「インサイドヘッド」のワンシーンから使える表現をいくつか掘り下げてみました。【パート48】

ジョイ:Andersen makes her move. She’s closing in!「ライリー鋭く切り込む」

「インサイドヘッド」

ライリーが部屋の中でホッケーを始めた時にジョイが言った一言 です。

① Andersen makes her move. She’s closing in!
「アンダーセン(ライリー) が動き出した! 彼女が迫ってきた!」が英語の意味するところです。ー ライリーが俊敏に動き、ゴール前に迫る様子が伝わってきます。そのまま覚えたい英語です。

closeには「接近する」という意味があり、close in で「中の方に接近する」=「迫ってくる」になります。

でも、なぜ「閉じる」という意味の close に「接近する」という意味もあるのでしょうか?

これは、close the door「ドアを閉じる」をイメージして下さい。空いてるドアは部屋から離れた状態ですが、閉めるとドアが部屋に“近づき”ます。そこから「接近する」という意味もあるわけです。

もう一つ、close は “close to the beach” など、「…のそばに」という意味もあり、そこから「接近する」という意味もあるのだろう推測できます。


ビビリ: That’s it. I’m done. (もうダメ。終わり)

「インサイドヘッド」

ブロッコリーだけがのったありえないピザを見た時に一言です。

That’s it. I’m done.「もうダメ。終わり」
自分の限界を超えてしまった時に使いますが、この短くて簡単な表現はイキイキとして最高ですね。

この意味ではあまり使いたくない表現ですが、何か作業などが完了した時にも使えます。

That’it. I’m done with my homework.「やっと宿題終わった」 のようにです。この意味では使う機会はありそうですね。


ムカムカ: Must be a San Francisco thing, huh?「それがサンフランシスコ流?」

「インサイドヘッド

店に一種類のピザしかないことに対して…

a San Francisco thing 「サンフランシスコのもの」が直訳ですが、そこから「サンフランシスコ流」と言った意味がでてきます。

個人的にこういうの大好きです。「〇〇流ってどう英語で言うの?」ってなるかもしれませんが、”〇〇 thing”で表せるんです。

めっちゃ便利で簡単ですよね。pizza place (ピザ店) もそうですが、こういう英語大好きです。応用も無限です!

I can’t believe that.  Is it a Japanese thing? 「信じられない。それって日本流のやり方なの?」

ただ、”your / his / her thing”は「あなたのやり方」ではなく、「あなたが得意とするもの」や「あなたにとって特別なもの」と言う意味で使います。

Keeping a diary is my thing.「日記をつけることは私にとって特別なことです」

Q&A サイトの HiNative に “Skiing is his thing.” の意味を聞いてみました。

“Skiing is his thing” kinda tells like something he does a lot or he is really good at.

「HiNative」

やはり、「沢山やってること」や「とても得意なこと」ですね。

ですから、趣味をいう場合 My hobby is ... や i like ... が一般的ですが、特別感を出したい時は、”〇〇 is my thing.” と言ってもいいですね。


ライリー: Oh, yeah. The spoon stood up in the soup by itself! 「あそこのスープ、スプーンが立った」

「インサイドヘッド」

The spoon stood up in the soup by itself!「あそこのスープ、スプーンが立った」
by oneself「独りで」なので、「スプーンが何の支えもなしにスープの中で立った」です。

これはスープが硬すぎることを冗談めいて言ってるのですが、イメージしやすい英語です。スープの中で立ったスプーンをイメージしながらこの英語を繰り返すのも、英語の定着を図る一つの方法です。


ムカムカ: Good going, Sadness. Now when Riley thinks of that moment with Dad, she’s gonna feel sad.「さすがね、カナシミ。楽しい思い出が悲しくなった」

「インサイドヘッド」

ムカムカがカナシミを皮肉って言った言葉です。

Good going.「さすがね」
この表現は純粋に褒める時に使うと同時に、しばしば皮肉表現としても使われます。

ここでは、父親との楽しい思い出がカナシミのおかげで悲しみに変わったので “Good going,” とムカムカは皮肉ったのです。

“going” は「行くこと」でそこから「進むこと」と捉えることができます。

ですから「よく (good) 進んでること」から基本は相手を褒める表現になっています。


< 純粋な賞賛 >
“You aced the test. Good going!”「テストで一番取ったんだね。すごいね!)


< 皮肉で使用 >
(Someone accidentally spills coffee) “Good going! Now we have to clean this up.”「 (誰かが誤ってコーヒーをこぼした時)「よくやった! さあ、片付けなきゃ」

皮肉かどうかは、文脈で判断しなければいけないので案外難しいです。

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