少しのセリフから多くのことが学べる洋画は、私にとって手放せないものになりました。
洋画で英語を勉強していて思うことは、ほんの少しのセリフからでも数多くのことが学べると言うことです。
その数少ないセリフが多く集まって一つの映画が完成すると考えると、映画一本から学べる英語は無数にあると言っても過言ではありません。
今回も少しのセリフからいろいろと英語表現を学んでいきましょう。
次のシーンは、映画「リメンバーミー」でヘクターがギターを借りに友人のチャチャロンのところに行った時のシーンです。
太字の表現をじっくりと見ていきましょう。
① The thing is ...「言いたいのは...」
この表現は会話の中で本当によく聞きます。自分が何が言いたいのか要点をまとめる時に使いますが、とてもインフォーマルな言い方なので、文と文の合間にちょくちょく挟んで使えます。The thing is ... で間を少し開けて続ける、といった感じです。
同じ意味で別の表現は、”To tell the truth”「実は、実を言うと」ですが、The thing is ... の方が口語表現でインフォーマルな表現です。
ヘクターのセリフでもチャチャロンから「出ていってくれ」と言われたヘクターが「実を言うと( the thing is )」で初めて、ギターを借りに来ただけなんだと言っています。
② My prized beloved guitar?「大切なギターを?」
ヘクターからギターを貸して欲しいと言われたチャチャロンが言った言葉です。
beloved は「愛おしい、最愛の」と言う意味があります。( prized は「極めて重要な」ですが、強調として使われているのでここでは beloved に絞って取り上げます)
字幕にあるように「大切な」と言う意味として取れますが、important「大切な」とはニュアンスが異なります。
beloved を使うと大切は大切でも感情がこもっている大切さです。セリフの beloved guitar はギターに自分の愛情がたっぷりこもっているのです。important はそこまでの意味は感じ取れないので、important guitar というと beloved よりもあっさりとしてしまいます。
「大切な、重要な」= important ですが、感情が多く詰まったbeloved も選択肢の一つとして覚えておきたいですね。
③ we'll bring it right back.「すぐ返すから」
bring ... back で「...を返す」です。今回取り上げたのは、「...を返す」= return を使うことがとても多いと思ったからです。私も return 一辺倒ですね。ですから bring ... back も覚えると語句の引き出しが増えます。
いつも思うのは、英語でコミュニケーションしている時に、いつも同じ表現( return や I feel like ...ing 等々)を使っている自分に気づくということです。他の表現を意識しようとしてもまた同じ表現を使ってしまうことがよくあります。
それ自体が悪いことではないのですが、それでは「使える表現」がなかなか増えません。
ですから洋画やドラマや洋楽などから常にインプットを心がけてそれを使っていくことがとても大切だと強く思う毎日です。
ちなみに bring it right back の right は back を強調する語で「すぐに」に当たります。
少し面白いのが、return は bring ... back の同義語で back を含んでいるため return ... back とは普通言いません。
でも、「すぐに返す」と言いたい場合は bring ... right back と同じように return ... right back と back をつけます。return ... back は変ですね。
Thanks for your interest in my article. I hope to see you soon.
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