beg の意外な訳に驚き、頭から離れない映画のワンシーンで学んだ“語感”の大切さ
今回取り上げた語句は「懇願する」という意味の “beg” です。
ask よりも強い意味があるのですが、今回は私が見つけた beg の意外な使われ方(意味)について取り上げます。
beg が使われた場面は、「恋しくて( Some Kind of Wonderful )」という映画の中で自己中心的な男性が、窮地に陥った気の弱い別の男性に対して “Beg!” と言った場面です。その字幕が「土下座しろ!」でした。直訳は「懇願しろ!」です。
アメリカには土下座という文化はないのでかなりの意訳だと思ったのですが、「ともかく深く謝れ!」ぐらいの意味だったのでしょう。
beg が強い意味を持っているのは知っていたのですが、「土下座しろ!」は流石に強すぎるのではと思いました。言われた気の弱い男性は土下座はしなかった(習慣がないので当たり前ですが) というより、深く謝ることもしなかったのですが、その場面の緊張感がすごいものがあったので “Beg!” という言葉は強い意味なんだということは伝わってきました。
そこで beg の意味を調べて見ました。
「ひざまずいて」とあるのであながち土下座という訳も間違っていないかもしれません。
beg を使った表現です。
全部、せがんだり、懇願したりしていますが、beg には「必死さ」が見て取れます。ですから「涙ながらに」という言葉が続くのは beg にピッタリかも知れません。
ですから、Beg! という強い言葉には、単に「懇願する」以上の意味があるように思えます。
I beg you ... と頼まれたら、相手はかなり困ったり助けて欲しいと思っていると受け取ってもいいと思います。そこが、I ask you ... とは大きな違いかも知れません。
あの映画の中で自己中の男性が言った “Beg!” という一語は、その男性の緊迫した表情とともにずっと頭から離れません。
英語って本当に奥深いです・・・
Thanks for reading my article. See you soon!
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