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“closure” という語の使われ方に感心し、さらに英語学習に拍車がかかりました。



closure を辞書で調べると「閉鎖」という意味だとわかります。これは close (閉じる)から来ているのは容易に推測できます。使い方の一例は a school closure「休校」です。

でもこの closure は別の意味で使われることも多く、今回はその使用について述べてみたいと思います。

まず次の英語の意味を推測できるでしょうか?

I need closure.

「私は休みが必要だ」という意味だと最初思いましたが、そうではありませんでした。

closure の根本の意味(コアー) は「何かが終わる、閉じられること」なのですが、そこから「終止符」→「精神的にものごとに終止符をうつ」という意味が発生するのです。

精神的にものごとに終止符をうつということは、言い換えれば「心の平和をとりもどすこと、気持ちの整理をすること」という意味にもなるのです。ここまでの発想ってなかなか出てこないので、思わず感心してしまいました。

すなわち、I need closure. は「気持ちの整理が必要だ」、「気持ちの区切りをつけたい」、「気持ちをスッキリさせたい」といった意味になるのです。

日本語は少し複雑ですが、英語では I need closure. とたった3語で言えてしまうのです。私はこんなシンプルな表現が大好きです。

この closure の意味合いがわかると、以下の文も意味が取れるのではないでしょうか。

I haven't had closure....
( まだ心の整理ができてません。)

No family members of murder victims get closure.
( 殺人事件の被害者の家族には、心の平和をとりもどせる人はいない。)

I miss her and think of her each day. I need closure, but don't know how to get it.
(私は彼女がいなくてさびしく、毎日彼女のことを思っています。 気持ちの整理をする必要がありますが、どうしたらよいのかわかりません。)

I think this gives her a closure... (これで彼女も気持ちの整理がつくんじゃないかな。)

今回は closure の意味を取り上げましたが、英語の奥深さを再認識しました。こんな語句に出会うともっと英語を勉強したくなってきますね。

Thanks for your interest in my article.  I hope to see you again!

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