洋画のワンシーンから使える表現をいくつか掘り下げてみました。【パート7】
映画「アナと雪の女王」からの1シーンです。
アナが氷壁を登ろうとしましたが上手く登れません。アナは下にいるクリストフに受け止めてもらうために飛び降ります。そして、2人はついにエルサがいる氷の塔へ到着します。
① That was like a crazy trust exercise.「信頼できるか試したの」
“trust exercise”「信頼訓練」って面白い言い回しですよね。人々が互いに信頼関係を築くために行う激しい訓練や活動のことです。
アナは登っている崖から飛び降りて、下にいるクリストフに受け止めてもらったのですが、それを
trust excercise
と読んだのです。「信頼できるか試したの」という字幕はその状況をピッタリ表しています。
そんなに使う場面はないかもしれませんが、なぜか個人的に気に入ってる表現です。
② I might cry.「感動で泣きそうだ」
might は may よりも起こる可能性が低いので、「泣くかもしれないけれど実際は多分泣かない」というニュアンスがある表現です。
とても短く表せる、個人的に大好きな表現の一つです。「感動して…」は I’m so impressed ... なと説明してもいいですが、I might cry. と3語で表せるのです。
大好きな歌手のことは、
I might faint at the sight of that singer.「その歌手に出会ったら(興奮しすぎて) 気を失ってしまうかも」
と言えるかもしれません。
③ Go ahead. I won't judge.「どうぞ。何も言わないから」
クリストフが “I might cry.” と言った時にアナが返した言葉です。
I won’t judge. も短くてかつ汎用性のある大好きな言い回しの一つです。
judge「判断する」なので「私は判断するつもりはない」という意味になります。
何を判断するのかと言うと、相手の発言や行動の“良し悪し”を判断するのです。ですから、クリストフが泣くかもしれないと言った時、アンは、彼が泣いても泣かなくても私はその良し悪しを口にはしない、という意思表示が I won’t judge. なのです。別の英語表現でいうと、
I don’t care. (別にどうでもいいよ)
です。相手の意思を尊重する時に使える便利な表現なのでどんどん使っていきたいですね。
④ Come here, I gotcha. Okay.「おい、慌てるな」
トナカイのスベンが氷の階段を上るのにもがいているのを見て飼い主のクリストフがかけた言葉です。
“I gotcha.” は “I got you.” の口語表現です。Gotcha. だけで使われることもあります。
I got you.「私は君を得た」が直訳ですが、そこから「わかった!」「了解!」「任せて!」という意味で使われますが、ここでは困っているスベンに「安心して」「大丈夫」という意味で使われています。
⑤ Flawless.「見事だな」
flaw (欠陥) + less (より少ない) =「欠陥がない」で、perfect と同義語です。
クリストフもエレナが作った氷の階段を目の前にして、その息を呑む素晴らしさに “Flawless” と思わず叫んでしまったのでしょう。
ChatGPTで調べたところ、定義は、
「絶対的な完璧」(absolute perfection) 、「完璧の最高基準」が flawless とあるように、最高の褒め言葉の一つだということがわかります。
語学の Q&A サイトの HiNative で次のような例文が載っていました。
He didn’t make a single mistake. (一つも間違いはなし)から flawless の意味がはっきりと伝わってきます。
perfect にこの flawless も使える語彙に加えたいですね。
English is so mich fun! See you soon.
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