【第75回】ディズニー映画「ベイマックス」の色々なシーンから使える英語表現をいくつか掘り下げてみました。
今回もディズニー映画「ベイマックス」から使える表現を取り上げていきます。
This is anarchy.
「これは無秩序だ!」が直訳ですが、もっと口語表現で「これめちゃめちゃだ」といえます。
勝手に人のものを持っていったり、秩序がない空間にいる時などに、カタカナで「アナーキー状態に陥る」と言ったりします。
このワサビのセリフでも This is anarchy. の次に Society has rules.「社会にはルールがある」と叫んでいます。
話し合いなどで、皆が一度に話し出すのを見た時は、
Everyone is talking at once. This is anarchy! 「皆が一斉に話し出すなんてめちゃくちゃだね」
です。
また、授業中に誰も先生の言ってることを聞いていなければ、
No one is listening to the teacher. This is anarchy!
です。
anarchy は少しビッグワードですが普通に使えるユニークな語です。
太字の2つの表現に簡単に触れておきたいと思います。
① Coming through!
through は 「通り抜ける」なので、人混みなどを通り抜ける時に使います。この through については確か “Remember Me” のところで一度触れたと思います。
「前に見たな…」や「前に聞いたな…」というのは大切で、同じ表現に出会えば出会うほど当たり前ですが、その表現は定着していきます。
② Perfect timing.
日本語と一緒ですね。「パーフェクトなタイミングだ」と言っても普通に通じるので、日英が一致します。こういうのも個人的に大好きです。
Perfect timing! The cookies just came out of the oven. 「ちょうどいいタイミング!クッキーが焼きあがったところだよ」
「へー、普通に perfect timing っていうんだ!」と思わずスマイルですね。
ハニーが完成させて発明品をヒロに見せた時に言った言葉です。
Ta-da! は「ジャジャーン」です。サプライズでプレゼントを渡したり、何か完成したものを見せたり、ともかく相手を驚かせる直前の言葉として Ta-da! が使えます。
“ジャ” が “タ” になっているのが何故か面白いです。そんなに使う機会はないかもしれませんが、思わず使いたくて仕方がない英語です。
Ta-da! Here’s a present for you!「ジャジャーン!これプレゼントだよ」
Here’s the best part.
「ここに最高の部分がある」が直訳で、「ここからが一番のポイントだよ」とこれから説明することが特に面白い、重要な部分であることを表す表現です。
これは表現としてそんなの難しくないのですが、ここで取り上げたのは、日本語字幕「ここからが見ものよ」が気に入ったからです。
「見もの」というのも日本語の口語表現の一つだと思います。でも “best part” と聞いて「見もの」という日本語がサッと出てこないのではないでしょうか。
前置きをした後に「ここからやし。よー聞いてよ」と言った場面で使えます。思った以上にこういったシーンってありそうなので、とてもこの表現気に入りました。
Here is ... は今ここにあるものを示して相手に注目させる時に使い、意味は「ここに…があります」です。
Here’s the best part. 「ここに1番のポイントがある」ー ここぞという時に使えますね。
“Here’s the best part. Seriously, don’t miss it!” 「ここからが見ものやし。絶対見逃さんといてな」
“Here’s the best part. No blinking.”「ここからが一番の見せ場やし。瞬き厳禁やで」