ディズニー映画「インサイドヘッド」のワンシーンから使える表現をいくつか掘り下げてみました。【パート49】
大型スクリーンに階段が現れます。
We’ve got … coming up.は、「もうすぐ…があるよ」の表現です。
例えば、
We’ve got a meeting coming up. 「もうすぐ会議だよ」
We’ve got Golden Week coming up. 「GW が近づいてるね」
などです。
何か予定してたものが近づいている時に使えます。
< 登山をしていて >
“We’ve got the top of the mountain coming up”「もうすぐ山の頂上だよ」
「もうすぐ会議があるよ」は We’ll have a meeting soon. で表すことが多いのではないでしょうか。
私も「(会議などが)ある」を英語で言う場合、ほぼ “We’ll have ...” を使っています。
日頃、英語を使っていて思うのは、ともかく have と do を使いすぎているなあということです。
自分でも気づいてるのですが、動詞が一瞬出てこなかったら大体は have か do で切り抜けています。皆さんはどうでしょうか?
いろんな表現(特に動詞)がサッと口から出てこないのは、理解はできているけれど定着してないからだと反省する日々ですね。
でもこの note の記事を書くことによって、いろんな表現が定着しそうです。これまでもそうですが、これからもなぜかワクワクしますね…
話がそれて ( off the track ) しまいましたが、私がよく使う have と今回の表現の違いについて ChatGPT に聞いてみました。
We’ve got a meeting coming up. の方がよりカジュアルで会話調であるようです。逆に have を使った方がフォーマルのようです。
確かに “We’ve got ... coming up” を口に出して言う方がリズムがあるというか、滑らかに喋ってる自分に気づきます。
We’ve got … coming up. のような表現が“英語らしい”英語なんだと思います。
ですからどんどん使っていきたいですね。
モニターの階段にライリーが近づきます。
This is a monster railing and we are riding it all the way down!「この長い手すり、ビューンと降りるわ」
直訳は「これはモンスター級の手すりだ。ずっと下まで乗り続けるぞ!」です。
”all the way down”は「ずっと下まで」という意味で、ライリーが手すりを「上から下まで乗って降りる」のを表しています。
「(手すりを)上から下まで降りるわ」でもいいですが、字幕の「ビューンと降りるわ」が素晴らしいですね。
「ビューン」という擬態語に“上から下まで”というニュアンスが含まれていますし、ダイナミックな滑りが目に浮かんできます。
こんな日本語訳これっぽっちも思いつかないです… マジで字幕の勉強がしたくなってきました。
この “all the way down” をつけるだけで雰囲気が変わるのは次の例文でもそうです。
< all the way down をつけない >
The bookshelf was filled with comic books.「その本棚は漫画でいっぱいだった」
< all the way down をつけて >
The bookshelf was filled with comic books all the way down.「その本棚は上から下まで漫画でいっぱいだった」= 「上から下までズラッと並んでいた」
「ズラッと」というのはどうでしょうか。日本語の擬態語はあらゆるところで大活躍するので大好きです。
言わんとしていることは両方とも同じですが、all the way down を加えるだけで、「漫画がぎっしり入っていた」という意味合いが生まれるので、強調したい時に all the way down が使えます。