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【第82回】ディズニー映画「ベイマックス」の色々なシーンから使える英語表現をいくつか掘り下げてみました。

ワサビ: Hey, I come prepared.「知ってる」

「ベイマックス」

come + 分詞( 過去分詞や ...ing ) の表現です。この用法でよく見られるのは、She came running toward us.「彼女は私たちの方に走ってきた」のように come ...ing ではないでしょうか。

なぜなら「…しながらやってくる」というようにわかりやすいからです。come smoking / dancing などなど。

でもワサビのセリフ “I come prepared.” は「準備してやってくる」が直訳ですが、いまいち意味がとりにくいですね。

これは「準備された状態でやってくる」すなわち「準備万端でやってくる」「用意周到でやってくる」という意味になります。

A: You brought all of them?「それ全部持ってきたの?」
B: Yeah. I always come prepared.「そう。僕はいつも用意周到だから」

準備バッチし!」でもいいですね。

come の次に来るprepared 以外の過去分詞の例文を次にあげます。

He came motivated to win the match.「彼は試合に勝つ気満々でやって来た」

「勝つ気満々」ってよく耳にしますよね。“使える英語”だと思います。

この「ベイマックス」ではヒロの友人は皆武装してマスクをした男と戦ったのですが、英語で表すと、

All his friends came armed to fight the guy in a mask.

です。arm は動詞で「武装する」という意味があるので、come armed で「武装して現れる」です。

come 自体は簡単なのですが、come prepared で難易度が急に上がるのはなんとも言えないです…

セリフの  I come prepared. の日本語字幕が「知ってる」になっていますが、準備した状態というのは、ある意味「わかっている状態でやってくる」と受け取ることができるので、このような字幕になっているのだと思います。



フレッド: I haven't done laundry in six months. One pair lasts me four days. I go front, I go back, I go inside-out. Then I go front and back.「半年洗濯してない。1枚のパンツを4日はく。前後裏表でね」

「ベイマックス」

① One pair lasts me four days.
last は動詞で「(食べ物などが)もつ」という意味がありますが、ここでは last me と”me” がついてるのがポイントです。

One pair lasts four days. だけだと「パンツは4日間(洗わずに)もつ(履ける)」となり、常識的に受け付けられません。

でも me とあるので「私は4日間履ける」と言ってるのです。もちろん冗談かもしれませんが…

He  constantly plays games on his phone, so the battery only lasts him one day.「彼はずっとスマホでゲームしてるので、充電は1日しかもたない」

②  I go front, I go back, I go inside-out. Then I go front and back.
前後裏表」と上手くまとめられた訳ですが、一つずつ見ていくと
I go front (を使う)
I go back (後ろ向けて使う)
I go inside-out (裏返して使う)
Then I go front and back. ( それからまた前と後ろを使う)

になります。

この go は動きを表す時などに使うインフォーマルな語です。ここでは wear を使ってもいいですが、go ってリズムが感じられて好きですね。



タダシ: Wow. That is both disgusting and awesome. 「サイテーだけどスゴい」

「ベイマックス」

That is both disgusting and awesome.
disgusting
は「気持ち悪い」で、awesome は「スゴい」なので、「気持ち悪いけど、何かやってることはスゴい」ことをいう時に使えます。

He was eating pizza with chocolate sauce on it. That is both disgusting and awesome.
「彼がピザにチョコレートソースをかけて食べていたんだ。それ、気持ち悪いけど、なんかすごいな

He was drinking mayonnaise straight from the tube. That is both disgusting and awesome.
「彼、マヨネーズを直接チューブから飲んでたんだよ。それ、めっちゃ気持ち悪いけど、ある意味すごいな!」

冷飯に生卵をかけて食べる人を一度見たことがあるのですが、まさしく “disgusting and awesome” ですね。私は卵かけご飯を食べますが、必ずご飯はアツアツにしなければ食べることができないので、冷飯に生卵はありえないです。でもある意味すごい(awesome) です…

そんなに使う機会はないかもしれませんが、テレビなどで “disgusting and awesome” な場面ってたまにあるので、「この表現使えるなあ」と思います。個人的に大好きなフレーズです。

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