「徒歩で」を意味する on foot を使いすぎていないでしょうか?
「私は毎日、徒歩で学校に行きます。」は、I go to school on foot every day. か、I walk to school every day. のどちらかで表せます。
ただ「徒歩で」という日本語があるので on foot と書く場合も多いのではないでしょうか。
という私も on foot 派になってしまっています。
walk と on foot を比較すると、on foot の方が固い表現であろうことは推測できます。
それはその通りで、walk の方がインフォーマルで日常会話でよく使われますが、on foot はフォーマルな語句です。
ということは、次の疑問は「on foot はどんな場面で使われるのか?」ということです。
ここで考えなければいけないのは、「あえて on foot という必要がなぜあるのか?」です。
それは、他の選択肢である by taxi や by train などとはっきりと区別する必要があるからです。
ですから次のような英文では on foot がより好まれます。
The hiking trail is only accessible on foot.
( ハイキングコースは徒歩でしか行けない )
⇨自転車など他の手段もあるが、このコースは徒歩限定である。
We explored the city on foot to see all the sights. ( 私たちは徒歩で街を探索し、すべての名所を見た )
⇨ バスなどで探索する方法もあるが、あえて徒歩を選んだ。
このように「徒歩を強調したい時には、on foot 」がぴったりなのです。
もちろん、I go to school on foot. でも問題なく通じますが、徒歩を強調しているということは、他の手段は選んでいませんよ、というのを強調したい場合に使うのがよい表現だと推測できます。例えば、自転車で通学すると15分のところあえて長距離を歩いて学校に行っている、といった場合です。
最初に walk はインフォーマルで、on foot はフォーマルであると書きましたが、インフォーマルとフォーマルを分けるものは何だろうか、と考えたのですが、そこで思ったのが、
「on foot のようにフォーマルな語句というのは、使用場面がある程度限定され、インフォーマルな語句は、そのような限定が少なく、いろんな場面で使える語句である」
ということです。
ですから、インフォーマルとフォーマルの境目を理解しておくというのは、よりスムーズな意思疎通には必要なことだと思います。
私のように on foot を使いすぎていると思われたら、場面によっては walk にスイッチしていきましょう。
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