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ディズニー映画「マイエレメント」のワンシーンから使える表現をいくつか掘り下げてみました。【パート41】


< 店の中に洪水が押し寄せる中、エンバーとウェイドが必死に店を守ろうとします >

【学習ポイント】
♦️ be done の使い方を学ぼう!

ウェイド: Ember, we have to go!  We have to go now! (エンバー、逃げよう!早く逃げるんだ!)
エンバー: I can’t leave. (店を守るの)
ウェイド:I’m sorry to say this, but the shop is done. The flame is done. (店もブルーファイアももうダメだ)
エンバー: No! This is my father’s whole life.  I’m not going anywhere. (父さんの夢なの。絶対に離れない)

「マイエレメント」


① I’m sorry to say this, but the shop is done. The flame is done.「店もブルーファイアももうダメだ」
be done で「終わり」を意味します。”I’m done.” は宿題などが終わった時などいろいろ使えます。

でもこのウェイドのセリフでは、the shop is done と「店が終わり」=「店は潰れてしまう」という意味で be done を使っています。

I’m done.  や Are you done? のように人を主語で使う場合がこれまで多かったので、「物が(壊れて)なくなってしまう」という意味での使用は少し新鮮味がありました。

「終わる」と言えば finish もありますが、The shop is done. と The shop is finished. の違いをアメリカの方に聞いてみると「ほとんど同じだけれど The shop is done. の方が口語的でよく使う」と言っていました。

我々日本人には finish の方が馴染みがあるのではないでしょうか?


< エンバーとウェイドの関係をエンバーの母シンディーが一言 >

【学習ポイント】
♦️「完璧な」は perfect だけでない。

シンディー: You are perfect match. Ten out of ten. (あなたたち、相性は完璧!)

「マイエレメント」

② You are perfect match. Ten out of ten.「あなたたち、相性は完璧!」
この “Ten out of ten.” はわかりやすいですね。「10 (点) 中10 (点)」で、試験などでは、「10点満点中10点」と言います。

すなわち、「完璧な」や「100%確実」という意味で、一言で言うと “perfect” です。

「完璧な」= “perfect” だけでなく、”10 out of 10.” も使っていきたいですね。


< お別れの場面 >

【学習ポイント】
♦️ this one って人にも使うの?

ウェイド: You know, I… I’m not really one for tearful goodbyes. (涙のお別れは苦手なんだ)
ウェイドの母:Oh, Wade. You big liar. Drip, drip, drip (ウェイド: 強がってばかりね。よしよし)
ウェイドと母親 : Goes the baby boy. (お行き、ウェイド坊や)
バーニー: Uh, are you sure about this one? (こいつでいいのか?)
エンバー: I’m sure. (いいの)

「マイエレメント」

③ Uh, are you sure about this one? (こいつでいいのか?)
ウェイドが母親の前で大声で泣き出したのをみてエンバーの父バーニーが心配して言った言葉です。

言い換えると、 “Are you sure he’s the right person for you?”「彼はお前にとって適切な人なのか?」です。

this one (この人) はウェイドのことですが、私はこの this one に違和感を感じました。

なぜなら、this one は物のように感じたからです。実際、 this one は物に対して普通使われます。

そこでChatGPTに 「this one が、バーニーが言ったように人に対して使われたら、this person と違い、その人を“物扱い”して、見下してるように思うが、どうか?」と尋ねたら、

“You’re correct that using “this one” can sometimes feel more impersonal or dismissive compared to “this person.” The phrase can indeed carry a connotation that the person is being viewed more as an object or a subject of doubt, rather than someone being respected as an individual.”

との答えが返ってきました。

まとめると、

「"this one" を使うと、"this person" に比べて非人間的 (impersonal) 、あるいは軽蔑的 (dismissive) に感じられることがある。このフレーズは、相手を個人として尊重するというよりも、むしろ物や疑いの対象 (an object of doubt)として見ているニュアンスを含むことがある」

です。

もちろんこのシーンでは、バーニーはジョークでこの “Are you sure about this one?” を言ったので、そこまで真剣に考える必要はありませんが、知識として知っておくことは大切だと思います。

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