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【中高生の方へ】 不定詞は「 to + 動詞の原形」ですが、なぜ原形なのか、また原形とは何かを詳しく考えてみました。

次の例文を見てください。

① I’ll buy a racket to play tennis.
( 私はテニスをするためにラケットを買うつもりだ)

② I want to swim in the poolthis weekend.
( 私は今週末プールで泳ぎたい )

③ I have a book to read.
(私は読むべき本を持っている)

3つとも不定詞を使った例文で、文法的に言えば、to の次の動詞 play, swim, read が「原形」と呼ばれるものです。

to不定詞の次は動詞の原形がくる」というのは授業で習ったり、参考書で見られた方も多いと思います。

でも「なぜ原形が来るの?」や「原形ってそもそも何?」と言った問いを発したことはあるでしょうか?

まず「原形って何?」について考えていきましょう。

原形とはその名のとおり「元々の形」のことです。

例えば、「車が原形を留めないほど大破した」という文は、車という元の形 (=原形) が別のグチャグチャなものに変わってしまったということです。

ここでポイントは、「原形が変わった」、すなわち「車」というものが「別の形」のものに変わりえるということです。

「原形」は何かに変わる可能性があるーこのことを頭に置いておくことが大切です。

これを上の不定詞に当てはめると、原形であるplay、swim、read  は別のものに変わる可能性があるのです。

車はぶつかると形が変わるのは理解できるのですが、play, swim, read は何故変わる可能性があると言えるのでしょうか。

その答えを出すためには、to の持つイメージを考える必要があります。

もう一度例文①から③を見て下さい。

それぞれを言い換えると、
①は「ラケットを買って、それからテニスをする」

②は「(今はできないけれど)今週末にプールで泳ぎたい」

③は「私は本を持っているが、その本はこれから読むべき本である」

このように考えると、to には「これから」、「未来の」といったイメージがあるのがわかります。

皆さんはこれからのことや未来のことはわかるでしょうか?

予測はできますが、不確かさは残ります。なぜなら未来のことは「変わる」かもしれないからです。

なぜなら、to があるので全部これからのことだからです。

さらに言えば、to の次の語(ここではplay, swim, read)はこれからのことなので変わるかもしれないのです。

まとめると、動詞の原形というのは、変わる可能性がある動詞のことです。未確定で不安定な状態なのです。

そして、to 不定詞は未来のこと(=変わる可能性があること)を表すので、「to + 原形」になるのです。

このように考えると、am, is, are の原形が be であるのもその姿が見えてきます。

be は変わる可能性がある原形で、I am a doctor.  /  He is a student.  /  They are singers. などと be が am, is, are と変わって安定するのです。

このように文法を掘り下げると丸暗記から少しは脱却できるようになります。常に「どうして?」「何故?」を頭に入れておきたいですね。

Thanks for reading till the end.

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