うち寄せる、紙のあいまで
大丸神戸店で開催中の「紙フェス」へと足を運んできました。
製紙企業や印刷会社、文具メーカーや個人作家さんなどが出展されていて、さまざまな製品・作品が並ぶ会場はたくさんの人で賑わっていました。
こうした大きなイベントには
最近まで足が遠のいていたのですが、
「行っても大丈夫」と
すんなり許可を出すことができて…
たくさんの人・物・事との
素敵な出会いを果たすことができました。
色とりどりで、質感もユニークな
ラッピングペーパーは、
新しくしたいと思っていたブックカバーや
オリジナルの封筒作りに…
豊富な絵柄から好きな種類を選んで
マッチ箱型のケースに入れる
フレークシールのバイキングというものがあって、
この動物はあの人に似ているな、手紙に貼って送ろう、とか
この素敵な雰囲気の絵柄は、このモチーフは、手帳に貼りたいな、とか
その先へと想いを巡らせながら
選んでいる時間が楽しくて…
シンプルに美しく描かれた
小さな草花のハンコを見ると、
手持ちのハンコを最近は使っていないなぁ、と思い出されて
また手帳で使ってみよう、と
その一つを新たな仲間に迎え入れたり…
今のわたしに、ちょうどぴったりと沿うように、カラフルな紙の小物が集まっていました。
ぶつかり合い、打ちつけるような
荒々しさは感じられず、
せっせと、日々築いてきた砂のお城に
波がやさしく入り組んでくるようで。
その輪郭や境界をよりくっきりと、
浮かびあがらせてくれたり
土台をしっかりと強くしてくれたり。
美しい貝殻、海からの贈り物を
そっと遺していってくれたような
そんな余韻とともに
迎えたものに触れていると、
よりいっそうの親しみを感じなから
あたたかく幸せな気分になりました。
かつては、
ざわざわと波立っていたような
心境も、
穏やかな心地に
落ち着いていて…
行き着くところがあって、
迎えてくれる紙の存在が
いつでもそばにあることが
安心となっているのが分かります。
折衝(セッション)を
何度も重ねるなかで、
ごく微細な振動を
響かせ、聴き取ることのできる
間の取り方を憶えているようです。
密度が高く、ぎゅっと目の詰まったものは
同じくらいの細かなすき間を有していること。
その間があるから生きられること。
そんなことを実感した今回でした。
イベントの企画と運営をされている方々、
出展されている作り手の方々をはじめとした
たくさんのご縁と愛に感謝します。
誘ってくれた同行者にも…感謝です☺︎
お読み下さりありがとうございました。