芸術祭のお手伝いー「あきがわアートストリーム2023」の蔵にて。
Represent Akigawa...??
蔵の中には、手で触れてラップ音楽を作り出すことのできるアートがたたずんでいます。
ラップの歌詞には、全国でも有名なあきる野の名産物である鮎や、春に道ばたのあちこちでも売られている野良坊菜(のらぼうな)。
秋川流域がラップで歌われている。しかも、私たち鑑賞者もラップを奏でる身体の一部になっている
と込み上げてくるものがありました。
「レペゼン○○(○○には地域名が入る)」という言葉が意味するように、ラップに地域が表現されているということは大切な意味を持ちます。
BAD HOPが川崎出身であることは広く知られていますが、沖縄出身のAwich、東京都北区王子のKOHH、韓国(在日韓国人という属性)のMoment Joonなど私の好きなラッパーも地元について言葉にし、歌い上げています。
蔵人のシルエット
一日蔵の傍らにいて、メロディーに歌詞を載せラップを奏でようとする来場者の背中をぼんやりとながめていて、見えてきたものがありました。背中を丸めて、画面を見つめ指を動かしながら体でリズムを刻み続ける姿から、かつてこの蔵で、材料を数え束ねて、作業をした人が透けてみえた気がします。
関連記事について
あきがわアートストリームについては、特別プログラム「あきがわナレッジストリーム」というイベントにも参加しました。五日市にて講演を聴いたり、檜原村の会場にて解説を聴きながらまわるといったプログラムです。こちらは運営としてではなく、地元の観客として参加しました。現在は内部向けに限定公開していますが、あきがわアートストリームの閉幕後、全体の考察を含め記事を公開予定です。
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