写仏部作品No.5『金戒光明寺 阿弥陀如来五劫思惟像』
Himashun部長が先日、奈良・京都へ行かれました。
部長の人情と博識と酒豪ぶりが織りなす旅レポートはこちらをご覧ください。
記事の中に登場する、金戒光明寺の阿弥陀如来五劫思惟像の写真。
なんて可愛いの、ヘルメットのような螺髪。
生命あるものすべてを救うため、四十八の願いを立て、散髪する間も惜しみ、気が遠くなるような長い時間(五劫)、ひたすら 思惟をこらしたため、螺髪が伸びてしまったお姿です。
さぞかし重いでしょうに、有り難い限り。
この仏様を写したい!
Himashun部長、いつものように快諾してくださいました。
はじめての石仏です。
石の質感を出すには、どうしたらいいでしょう?
0.05のグラフィックペンで、ひたすら点を打ちました。
影だけは鉛筆で塗っちゃおうかなあ、という邪な考えも一瞬、いえ正直申し上げると、たびたびもたげましたが、五劫思惟像さまは五劫の間耐えているのに、ほんの数時間で音を上げるなんて許されまじき。
点々点々点々点々点々点々…
そうして完成しました。
石というより砂?
やっぱり可愛い。
描いてよかった。
そしてこのチャームポイントの螺髪を見つめていると…。
誰だってこれが浮かぶと思うんです。
ぷちぷち(正式名称 気泡緩衝材)
これに墨を塗って、紙にぺたんとしたら、五劫思惟像さまの頭部ができるんじゃない?
じゃあ、石でできたお身体のほうは、スポンジをとんとんして?
で、描いた絵のコピーを取って、切り抜く。
ごめんなさい! と謝って、頭部と身体部に分ける。
頭部をぷちぷち、身体部をスポンジとんとんで、象る。
墨で線を付け、濃淡をつける。
ほら、できた。
次に阿弥陀如来五劫思惟像を描いてくださるのは、つきふねさんでしょうか。
つきふねさんは、素敵な短歌を添えてくださるので、みなさま楽しみにお待ち下さいね。
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Himashun部長、いかがですか?
まだ仏様に怒られないでしょうか?
大丈夫なようでしたら、お願いいたします。