誘惑
私、悪の道に足を踏み入れそうなんです。
そんなことをしたら外道だとわかっているんですけど。
いまどきみんなやってるよ
バレなければいいじゃん
という誘惑に抗えなくなりそうなんです。
その悪魔の名前は、Chat GPT
試験の問題を入力すると、ものの数秒で回答が出てくるんです。
「850字以内で」と言えば850字以内で、「3つのポイント」と指定すれば3点を立項して。
あなた天才じゃないの?
しかし一見、まとまって見えるものの、ちゃんと読めばやっぱり論述じゃなくて、調べ学習の域。
でも、いいんです、それで。
通り一遍で。
なぜならそれを試験の回答に使うわけじゃないから。
私は教科書を読んでもわからないことが多く、たとえば中国史の科目なら「最低でも高校卒業までの世界史は理解しておいてください」とサブテキストに書いてある通り、まずは基礎知識がないと、教科書が読めないんです。
小説を下巻から読むようなもの。
そこで、これまでは図書館に行って、”猿でもわかる世界史”的な本を借りてきては、そこから勉強をスタートしていたんです。
そうして、だんだん、読む本を難しくしていき、教科書が読めるようになって、やっと論文が読めるようになる。
その「最低でも高校卒業までの世界史は理解しておいてください」の前提部分を、Chat GPTはやってくれる。
つまり小説の上巻のあらすじを教えてくれるんです。
でも、本当はそんなことをしちゃダメだよね。
上巻も精読しないと、テストだけかろうじて合格したところで、身にならない。
合格する自信もないけど。
だってオンラインじゃなくて実地なんですよ、持ち込み不可の論述試験。
問題は5つ、決まっていて、その中から1つ出題され、A3用紙1枚に記述するんです。
2教科受けるので、10枚ですよ? 覚えられない。
結婚式のスピーチだって覚えられないのに。
シニア相手に記憶力を試すの?
そんなわけで、11月と12月は試験月間です。
最初の試験が11/3なので、今日から1週間はnoteをお休みします。
勉強も仕事もパソコンを使っているため、ついワンクリックでふっとnoteに寄っちゃいそうになるんです。
noteはちょっとだけ、のつもりが、夜中の2時3時。
noteの誘惑も抗いがたい、仏像、寺社仏閣、美術展、博物館、歴史、お料理、写真、詩、小説、短歌、都々逸、旅行、文学、絵本、イラスト、いい話、ためになる話、泣かせる話、なんのはなしですか。
いやいや、ほんとにやばいんです。
だからもう絶対にnoteの誘惑に負けちゃいけないんです。
それでも、もし、私からスキが来ていたら。
あーあ、popoは誘惑に負けちゃったのね。
と憐れんでください。
<カバー写真>
アンリ・マティス『オダリスク』
アーティゾン美術館所蔵
筆者撮影 2024年10月16日
<参考資料>
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