なぜ呼吸を変えると若返るのか
あなたは気の存在を信じますか?
私は信じています
なぜなら、この身で気を体感したからです
目に見えない気
けれど確実に存在する気について書こうと思います
私は若い時から、体力がない事だけには自信がありました
運動嫌いも手伝って、一年中顔色が悪く、お昼寝しないことには夜まで体力がもたない有様でした
大学時代には、初めての授業で教授にいきなり「君、大丈夫か?!」と声を掛けられたことも
大丈夫もなにも通常運転だったんですけどね
そんな自分にほとほと嫌気がさして始めたことがありました
それは、西野流呼吸法です
当時は、渋谷の道場に片道2時間以上かけて毎日曜日通っていました(体力ないのに)
西野流呼吸法とは
西野流呼吸法とは、西野皓三さんが創始した足芯呼吸で行う健康法のことです
足芯呼吸とは、足裏から百会(頭頂部)まで吸い上げた息を一旦止め、それを一気に丹田(おへそから3センチくらい下の部分)に下ろし、その息を足裏から吐き出す、ということをイメージして行う呼吸法のことです
この足芯呼吸を行うことにより、細胞を活性化させ今以上に強靭な肉体を得て人生をよりパワフルに生きていける、ということでした
西野流呼吸法の道場は、渋谷のとあるビルの6Fにあります
初心者はその上だったか下だったか(忘れました)のフロアで、呼吸法の準備運動とやり方をインストラクターから習います
とにかく呼吸を通じて身体中に気を巡らすことを目的とする健康法なので、まずは気の通りやすい身体作りから始まります
気の通りやすい身体とは、緩んだ身体のことです
うろ覚えですが、当時経験したことを書いてみようと思います
道場ではまず全身の力を抜いて、アッラーの神に祈りを捧げるようなポーズを取ります
この脱力、誰でもできるようでいて、実際にはできる人とできない人に分かれます
特に定年を迎えた昭和のバリバリ企業戦士ともなると、おいそれとは身体の力を抜くことができなくなっています
あなたは、身体の力を自在に抜くことは出来ますか?
では、ちょっと試してみてください
片方の手のひらの上に、もう片方の腕を脱力して乗せてください
通常片腕の重さは女性なら2キロくらい、男性ならもっととなります
さぁ、手のひらにそれだけの重さを感じることは出来ていますか?
やけに軽いなぁという人は、脱力できていないかもしれませんよ
話を戻します
脱力を体感した後は、立ち上がって、華輪という名の準備運動をします
これは、腕を楽にして腰を左右に回す運動
少しずつ腕の位置を上げていきます
腕は火消しのまといのように振り回すのですが、それが身体に当たった時のバチンバチンという音が、教室中に鳴り響きます
その後、天遊という呼吸法を習います
先ほど書きました足芯呼吸です
(呼吸法は他にも色々ありましたが、天遊以外はすっかり忘れてしまいました)
その後さらに対気というものに移行します
対気で飛ばされる
対気とは、インストラクターと向かい合って行う気の交流のことです
生徒は何人かいるインストラクターの前に向かい合って立ちます
そしてお互いの手の甲を合わせます
合わせたまま軽く押したり引いたりするんですが、ある瞬間インストラクターが丹田から気をこちらの丹田に向かって放射します
そしてその気を受けた生徒は、自分の意思とは関係なく後ろ向きに歩き出します
歩いているうちに加速して走り出す人もいます
この教室、なぜか壁にマットのようなものが敷き詰められています
初めて道場に伺った時はそれが何のためのものなのか不思議だったのですが、この対気をすることでその疑問が解けました
マットは、気で飛ばされた人を受け止めるためのものでした
私たち初心者は、まだ気がそれ程巡っていないので、後ろに歩き出す、もしくは走り出す程度ですが、これが上級者ともなると様子は一変します
文字通り飛ばされるのです
呼吸法の効能
私たち初心者は、クラスが終わると上級者のフロアまで行って見学することができます
そこでは西野皓三先生自らが対気を披露しています
西野先生ご自身は、とてもスリムな体つきをしています
多分その頃でも年齢は70歳くらいだったと思うのですが、信じられないくらいお若かったのを覚えています
若く見えるばかりでなく、エネルギーに満ち溢れて見えました
そんな先生が、何食わぬ顔で屈強な若い男性らを次々と気のパワーで飛ばしていくのです
飛ばすといっても力づくではなく、軽く腕を伸ばす程度です
一方飛ばされた方は、もんどりうって、それが止まらない様子です
気が物凄い勢いで身体中を駆け巡っているらしいのです
するとすぐさまインストラクターの方達がやってきて、そのもんどりうっている男性の身体を押さえ込みます
男性は大暴れしていますから、それはかなりの迫力でした
対気の様子は、動画でも観ることができますのでご興味のある方はどうぞ(ただし、飛ばされた後の大暴れは観られないかも)
動画で繰り広げられる次々といとも簡単に飛ばされる男性たちの映像は、知らない人が観たら、まるで演技をしているように見えてしまうかもしれません
けれど私自身も対気をして気を実感しましたから、あの映像は正真正銘リアルだと断言できます
あのドンと丹田に気が入る感覚
あの不思議な感覚は、今でも忘れられません
とは言え、私が道場に通えたのは、実はたったの3ヶ月でした
本当はもっと通いたかったのですが、そうもいかない事態となってしまったのです
その理由は、対気で後ろに歩く途中尻もちをついてしまったからです
実は、インストラクターからも「尻もちをついてはいけませんよ」と再三言われていました
でも、自分の意思とは関係なく足が勝手に後ろ向きに進んでいくことに、身体がついていきませんでした
結局2度も尻もちをついてしまい、そのためとうとう腰を痛めてしまったのです
しばらくは歩くのさえも大変な状態だったので、やむなく退会しました
でも簡単な呼吸法のやり方は覚えましたので、その後は自宅で自分なりに実践を繰り返していました
肝心の効能ですが、私の場合はすぐに実感することができました
昼寝の必要がなくなったのです
自然と体力がついたことを実感することが出来ました
ウィキペディアには、西野流呼吸法のところに、深くて長い呼吸と対気を組み合わせることによってミトコンドリアの働きを高め・・・とあります
ミトコンドリアは、生命が呼吸を続けていくうえで重要な酵素を生み出す細胞内のエネルギー工場です
西野先生のご著書によれば、深い呼吸が行われて肺の機能が増し、その分だけ酵素も今まで以上に活性化されてくる、とあります
元気になるはずです
そう言えば、上級者のクラスを見学していた時に女優の由美かおるさんが入っていらっしゃった事がありました
よく芸能人オーラといいますが、本当に由美さんの姿は白く発光しているように見えました
今でも時折拝見するお姿は、いくつになってもお美しいまま、といった印象です
西野先生といい由美かおるさんといい、年齢不詳の若さの秘訣は、やはり呼吸法にあるのだと思います
さて、今私にとっての呼吸法は、毎朝のルーティンの一つとして、私の元気を支えてくれるものとなっています
又熱心にやれば、究極のアンチエイジングになるのではないかとも思っています
読んでいただきありがとうございました