はじめまして!元サメ飼育係・新米編集者のA子と申します。
ごあいさつ
あ!はじめまして!
元サメ飼育係・新米編集者のA子です。すみません、『総合百科事典ポプラディア新訂版』のサメ項目を読みふけっておりました。
(このサメはA子の分身ザメです、A子本人に代って写真にたびたび登場します!どうぞよろしくお願いします。)
まずは自己紹介から失礼します…
わたしA子は、今年の4月より、『総合百科事典ポプラディア第三版』の編集者をしております。まだまだ新米です。米粒です。
2021年11月の「ポプラディア第三版」刊行に向けて、百科事典に新しく載せるべき項目はないかと教科書を探したり、原稿に修正指示を入れたり、特設サイトを作ったり、動画を撮影したり、SNSを更新したり………毎日せっせせっせと働いております。
【こちらが『総合百科事典ポプラディア第三版』。
制作中なので、まだ中身は真っ白です。】
わたしA子は山育ちなのですが、小さい頃から魚類全般(特にサメ)が大好きで、よく図鑑を持ち歩いていました。
特に小学5年生の時に、両親に買ってもらった「サメガイドブック」を愛読しており、愛しすぎてその年の自由研究で、図鑑をもとに「サメカルタ」を作ったほどです。(ちなみに、その後「サメカルタ」がなんらかの賞を受賞し、家族みんなで大喜びした覚えがあります。)
もちろん硬骨魚類も大好きです(サメは軟骨魚類)!大学時代はマイナー中のマイナーな深海魚、ハダカイワシの分類学を学び、顕微鏡漬けの毎日でした。
卒業後は魚と海の魅力を伝えるべく、水族館で1年半ほどサメの飼育係をしていました。
飼育はもちろん、深海漁の船に乗ったり、ショーのMCをしたり、ダイバーとして潜ったり、シロワニ(サメの仲間です)の研究をしたり、板鰓類(ばんさいるい)学会で発表したりしていました。
【水族館時代、給餌ショー中のA子】
【平たい形のサメ「オオセ」にアジをあげるA子】
水族館で働くうちに、やはり図鑑(特にサメ図鑑!)を作りたいと思い、昨年の11月にポプラ社にやってきました。
現在は、学校・図書館向けの本に関わる部署で、「ポプラディア第三版」の編集を担当しています。
(「ポプラディア第三版」の詳細は、こちらの特設サイトからどうぞ!)
今、こんな仕事をしています。
最近の仕事はというと…
専ら原稿に赤字修正を入れまくっています!
ライターさんから送られてくる百科事典のPDF原稿に、修正指示を出す仕事です。
【百科事典のタネとなる原稿。ここから百科事典が作られていきます。】
この原稿に書かれている内容は正しいか、解説はわかりやすいか、興味をひく内容が含まれているかなど…丁寧にブラッシュアップしていきます!
百科事典ができるまで、ひとつの項目について、何度も修正のやりとりを行います。
詳しく紹介しますと、現在わたしが取り組んでいる原稿は、「ポプラディア第三版」から新しく追加される、新規項目原稿の1回目の赤字修正です。
一文ずつを細かく見ていくというよりは、百科事典として体裁が整っているか、内容が偏っていないか、子どもの理解を深める内容が含まれているかなど、解説のおおまかな方向性を整えます。
新米の私にはこれが本当に難しいのです…! 項目への理解を深めるために1項目ずつ内容を調べ、子どもが知りたいことはどんなことだろうか…今、伝えるべき情報はなんだろうか…と、よくよく考えながら赤字を入れています。
ただ、悩みながらも、毎日新しい項目に出会い、新しい発見ばかりなので、とても面白いです。今、赤字を入れている原稿が、これからどんなふうに変身するのか、非常に楽しみです!
初めての新規採用項目!「赤べこ」項目!
そして、個人的に嬉しいニュースがありましたので、お伝えします。編集部に配属直後、わたしが提案した新規項目で初採用された「赤べこ」項目の原稿が送られてきたのです!
わたしが見つけた項目に解説がつけられている!
子どもたちにこの項目が読んでもらえる!
感動です!!!
全体で30,000項目以上ある中の1項目なので、非常に些細なことではあるのですが、この原稿を見た時に、自分が百科事典の制作を担当していることを、ひしひしと実感しました。嬉しいです。
【送られてきた「赤べこ」項目の原稿】
【福島県会津地方の郷土玩具、赤べこ。東北地方では牛のことを「べこ」とよぶ。】
ちなみに、まさに今、皆さんからも「ポプラディア第三版」に載せたい項目を大募集中です!
採用された項目は「赤べこ」項目と同様に、解説が作成され、編集者のチェックが入り、「ポプラディア第三版」紙面に掲載されます。2020年11月30日まで応募できますので、【ポプラディア項目募集キャンペーンサイト】をぜひのぞいてみてくださいね。
(実はこのキャンペーンサイトの作成もA子が担当しています!)
ポプラディア編集日記、まだまだ続きます。
この連載では、こんな感じで新米編集者A子が「ポプラディア第三版」を制作する日常を通じて、百科事典づくりの裏側をみなさんにお届けしていきます。
これから「ポプラディア第三版」の刊行までのんびりと編集日記をつけていきたいと思います。どうぞゆるりとお付き合いください。