【9月24日は世界ゴリラの日】なのでゴリラの絵本をご紹介します!
みなさん、「ゴリラの日」なるものをご存知でしょうか! 絶滅の危機に瀕している野生のゴリラと、その環境保護のために2017年に設立された記念日だそうです。
そこで今日は、記念日設立の想いを覚えていただくきっかけになればいいなと思いながら、ポプラ社より刊行されている表紙にゴリラがいる絵本をドドーン!と3冊ご紹介します。
『やきいもやゴンラ』
(作/ながいいくこ 絵/くすはら順子)
表紙でどっかり顔を見せているのは、ゴリラのゴンラ。
ゴンラはここらあたりじゃ知らない人はいない、焼きいも屋さん。大草原のまんなかにあるお店には、いつもお客さんの行列が……。
ゴンラの焼きいもはあまくてねっとり、その上、悲しいことも忘れちゃうような「一度はまったらやみつきの味!」と大評判なのです。
なにせゴンラはがんこ一徹のやきいも職人。いもえらびから焼き加減まで、一切手抜きはありません。
そして、そんなゴンラの焼きいもは……?
おいしそう~!!!
ゴリラがもっと好きになる、そして食欲の秋にもぴったりのお話。親子で読めば話がはずみ、大人の方が絵を見るだけでも心が広く大きくなる魅力がつまった絵本です。
(文・小桜浩子)
『おもしりとり』
(絵/田中六大 企画/倉本美津留
監修/「シャキーン! 」制作スタッフ)
ゴリラはゴリラでも、この本の表紙は普通とは違います。まっ赤なりんごを頭にかぶったような「りんごごりら」?!
この本はNHK Eテレの番組「シャキーン!」で放送されていた人気コーナー「おもしりとり」を絵本化したものなんです。
この「おもしりとり」という遊びは、「りんご→ごりら」としりとりをするだけでなく、しりとりした2つのものを、合体させて絵に描き、それをみんなの前で発表するというもの。たとえば、「りんごごりら」はこんな感じ。
番組内でこどもたちが考えた「おもしりとり」は、かなりぶっ飛んでいます。
例えば、「らんどせる→るびー」で「らんどせるるびー」、「るびー→びわ」で「るびーびわ」、「びわ→わるもの」で「びわわるもの」という具合に、こどもたちが発想する予想外のしりとりの流れは、こちらの想像の範囲を軽く飛び越えていきます。
そんな前代未聞の「しりとり」を、作家の田中六大さんが全力で絵本化した画面は、ユーモアたっぷりで、隅々まで眺めて楽しめる作品になっています。
例えば、「るびーびわ」のページをよーく見ると、「わいどしょー」「わいしゃつ」「わなげ」など、次のしりとりの候補になる言葉から始まるものが散りばめられているので、自分なりの「おもしりとり」を考えてみるのも、楽しみ方のひとつ。
ルールをおぼえたら、ぜひ周りの人と自分たちの「おもしりとり」で遊んでみてください。
……と、結局はゴリラとは関係ない記事になってしまいましたが、ページのなかにかならず「りんごごりら」がひそんでいるので、それを発見するのも楽しいですよ!
(文・齋藤侑太)
『どうぶつのかお ならべてみた!』(文/高岡昌江 絵/かしわらあきお 監修/今泉忠明)
さて、みなさんクイズです。
下の写真をご覧ください。みんな大好き、ゴリラとチンパンジーを並べてみました。さて右ページと左ページ、どちらがゴリラでしょう~か!
★答えは一番下へスクロール!
これまでひたすら、ゴリラの絵本を見てきたみなさんには、簡単だったかもしれません。
ポイントは「頭のもりあがり」「体の毛の長さ」。ゴリラは硬いものをたくさん食べるので、噛む筋肉が発達して頭が盛り上がっているんです。へえ~!ですよね。
『どうぶつのかお ならべてみた!』は、こんなふうに動物の顔がいっぱい載っています。クイズで遊びながら動物の知識も身につく、新感覚の図鑑絵本なんです。
ゴリラの他にも、「レッサーパンダとタヌキ」「ヤギとヒツジ」「アザラシとアシカ」「ライオンとネコ」などなど、似ているけれど違う理由を、わかりやすく解説。知ると誰かに教えたくなること、まちがいなし!
そしてもう1つ、同じ種でも、顔ってだいぶ違うんだな~ということにも気づけます。あなたのイチオシのゴリラや、ライオンを、探してみるなんていかがでしょうか。
では最後に、もうひとつクイズです。チーターをずら~りならべてみました。でもこの中に1頭だけ、ヒョウが混ざっているんです。何番でしょう~か!
★答えは一番下へスクロール!
これは超難問です。違いを知りたくなった方はぜひ、絵本をのぞいてみてくださいね!
(文・上野萌)
★クイズの答え★
左がゴリラ、右がチンパンジー / ヒョウは15番