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『お探し物は図書室まで』カバーに出てくる羊毛フェルトを作ってみました
こんにちは、編集Sです。
『お探し物は図書室まで』の担当をしております。
皆様に好評いただき、本屋大賞にもノミネートされました!
ご覧くださった皆さん、ありがとうございます。
皆様から届く本の感想を見ていると、物語はもちろんのこと、カバーに惹かれて手に取ってくださった方も多く、嬉しい限りです。
その中でも、特に人気だったのが「ねんね猫」ちゃん。
かわいすぎて、ずっと眺めていられます。
できることなら、みなさんにもお見せしたい(涙)。
実物は1000倍かわいいです。
この羊毛フェルトを作ってくださったのは、yucococafeのさくだゆうこさんです。
この表紙、可愛すぎませんか? この本を見て、著者の青山さんともども一目惚れし、製作をご依頼したところご快諾いただき、カバーで使用している羊毛フェルトを作っていただきました。
本屋大賞にノミネートされたことをご報告したところ、自分のことのように喜んでくださったさくださん。落ち着いたらぜひ手芸会をやりましょう、というお誘いをいただいておりました。
手芸会…。
家庭科の授業で5をもらったことのない、私にできるのだろうか…。
不安が募るものの、「大丈夫ですよ」というさくださんの優しい言葉に後押しされて、
青山さんとさくださんのアトリエにお邪魔して、ねんね猫を作ってきました!
🐱 🐱 🐱
机には…
材料がセットされています。
右上の猫ちゃんは、さくださんが作ってくださった猫ちゃん。
こんな素敵な猫ちゃんが、不器用な私に作れるのだろうか…。
でも、さくださんがいるから大丈夫!(他力本願)
そして、ねんね猫ちゃんとともに、こんなかわいこちゃんもお出迎えしてくれました!!
おいでやす~(とは言ってない)。
はぁ……生きているみたい…。
ペット不可の物件に住んでいる人は、これを飼えばいいんじゃないかな。
さくださんのワークショップでは、こちらのハリネズミの製作を行っているそうです。
針山にも、かわいいハリネズミがーーー! こちらも、さくださんのお手製です。
🐱 🐱 🐱
では、さっそく制作に入ります。
じゃーん!!
今回は時間短縮のため、土台を作っていただきました!
さくださん曰く、土台が最終的な形を決めるので、重要とのこと。
使う針はこの二本です。
広い面を差すときは、右の2本の針、
細かいところは、左の1本針を使います。
針を刺す時の注意点を一つ。
針は差し込んだ方向のまま抜かないと、針が折れてしまうそうです。
Sは2個も針をダメにしてしまいました…(涙)。
奥まで刺すとフェルトが固まりやすいそうです。
顔の部分からスタート!
顔の部分に羊毛を巻き付け、針を刺していきます。
羊毛を巻き付けて…
刺す!
針でザクザクと刺す感覚はとても気持ちがよく、冬に霜柱を踏んだ時のような、爽快な気持ちになります。
次に鼻を作っていきます。
顔の部分に棒状のフェルトがあるの、分かりますか?
これを針で刺していくと、あら不思議、どんどん小さく固まっていきます。
そして下顎を作ります。
下顎は小さいほうが可愛く仕上がるそうなので、
まずはスポンジのところでフェルトを小さくまとめます。
白いタコかな…(汗)。
次に鼻と口の部分に色を入れていきます。
うん、なんか生き物になってきた! 猫ではないけど!
口の部分の線は長すぎないほうがよいそうです。
次は目を作ります。
目の下の肌部分に羊毛フェルトを差し込み、色を入れたあと、
黒いフェルトを目の形に細長く刺していきます。
昔のフォークシンガーで、こういう人がいた気が。
万が一、猫にならなかったら、ラッコを作ったことにしよう。
毛がモワモワする場合は、手芸用アイロンで整えると毛羽立ちがなくなります。
次に手足を作ります。
フェルトの色を決めて、棒状の手足を4本作ります。
スポンジ部分に羊毛フェルトを置いて、針を刺しながら棒状に固めていきます。
で、でけた!
なんだか貧相だけど、まあいいや。
下のふわふわ部分は切らずにそのままにしておいて、最後に胴体にくっつけます。
まずは手から。
手の位置が顔から遠くなると、猫が間延びして見えてしまうので、要注意です。
みなさん、お気づきでしょうか。
そうです…耳が付いていますね…。
目を作った後に耳を付けたのですが、
作るのに必死すぎて、写真を撮るのを忘れました……。
耳の作り方は、羊毛フェルトを三角に折り畳んで、刺して固めます。
頭の上の位置につけると、犬っぽくなってしまうので、気を付けてくださいね。
気を取り直して、手足に戻ります。
両手がつくと、完成形が近づいてきたように感じます。
後ろの足をつけて、しっぽをつけて…。
最後にお腹の部分に白色を入れて
背中に模様を入れて完成です!!!!
じゃじゃーーん!!!
ちゃんと猫になってる!!
そしてみんな並べてみると…
青山さんの猫→左下
さくださんの猫→真ん中二つ
Sの猫→右上
かわいさ百倍!
さくださんの猫には、肉球が入っていますね! くぅ、かわいい。
青山さんとSは、そこまで余裕がなく…断念しました。
犬も一緒にお昼寝!!
家に持ち帰ってからも、
眺めては「かわいすぎる…」とつぶやき続けております。
日増しに愛着が湧いてきます!
実を言いますと、「カバーをどうしようか」と一番初めに青山さんとお話していた時は、第一候補がイラストの表紙案でした。ですが、デザイナーさんや青山さんとやり取りする中で、やはり羊毛フェルトで行きましょう!ということになり、このカバーが出来上がりました。
羊毛フェルトにして、本当によかった(涙)。
コロナがおさまったら、ワークショップが再開される予定とのことですので、
気になる方はぜひチェックしてみてくださいねー!