アバター

「アバター」
あなたの声を聞くと、
忘れかけた思いがよみがえる。
わたしがあなたと出会う前
私が「               」になる時
そのずっと前から
私(アバター)を創り出す時に
封印したモノを
あなたが目覚めさせてしまったの
私はあなたの声を聞くと
「    」(アバター)ではなく、
ただのニンゲンになる。
「             」(アバター)でいられたときは
何も怖くなかった。
どんなに恐ろしい相手にも強気でいられた。
私が最狂でいることがいつしか
誰も疑わなくなった。
「            」(アバター)を創ったのは私なのに
それが一人歩きして
私ですら止められなくなった。

そんな時にあなたに出会った
あなたは知らないだろう。
あなたが見ている私はアバターで
ニンゲンの私がどんな人か知らない。
あなたも
「    」(アバター)でしかないのは
わかっている。
ただ、画面の先には人間がいる。
あなたを知りたい。
だけど私はあなたにとって
アバターという仮面を被った
誰かでしかない。
触れたい。そばにいたいと
そう思う
私自身が一番怖い。




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