涙の国のあるきかた

過去に受けた傷は
今も透明な血を流している
時折夢を見ては
寝れない夜を過ごす。

涙を流しながら振り返る
そいつを恨んでも
意味がない
わかっちゃいる。
わかっちゃいるんだ。

この涙の国にいる限り
ずっと雨に打たれている
濡れているのはわかっているんだ。

この国から連れ出してくれる
救世主などおらず。
白い馬も走り去った。

ならどうするか?と言うと。
自力で歩いて濡れないところまでいく。
空色の傘を刺して愉しむ。
いくらでも
切り抜けられる。

いつかは晴れ間が来る日まで
気長にいこうよ!

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