大学受験って今こんな感じ。その4

2020年4月から長男が関東方面の国立大学へ進学することになりました㊗ ここまでいろんな手続きがありましたが終わりに近づいてきたので、いろいろ備忘録的に書いておきます。何本かに分けて雑多な記録になるので興味のある部分だけ読んで頂ければ幸いです。

『一発必中!ねらい撃ち!』の予定だった。のに。

今回は「すべりどめ受験」についてです。
我が家の長男の志望校選びについてはほかの記事にチラチラ書きましたが、まず「国公立のみ・浪人なし」という大前提がありました。
高校での三者面談で最終的に志望校を決める時、事前に長男が第一志望を含め受験予定の志望校を記入して提出したところ、先生に
「これじゃ足りないからもう2,3校調べて追加して再提出。」
とダメ出しされました。

要するに「国立以外で、『すべり止め』として受験する私立を増やさなきゃ受付けない」(もっとやんわり、それとな~く匂わせる言い方でしたけどね笑)ってことでした。
私との意思のすり合わせがきちんと出来ていたがゆえに、長男が志望校欄に必要最低限の数しか記入しなかったので、こうした訂正が入ったようです。
えらいぞ、長男。よくわかってるじゃん。
そう、ウチは私立に受かったとしても行かせるつもりはない(経済的にちょっと無理 泣)だし、本人も国立志向だったので私立は受験すらもムダだと思っていたのです。

高校は「大学合格実績」が欲しいだけ⁈

長男が最終的に提出したのは『国立で第一志望と第二志望、私立で2~3校』いう先生も納得のオーソドックスな予定表になり、その表に沿って調査書作成申請、願書提出…という手順で進みました。が、親としては今ひとつ納得いかず。この「私立2~3校」、要る⁈
おそらく学校としては「国公立、よしんば私立でも」大学合格の実績数が欲しいのです。もちろん分かりますよ。今は少子化で子どもを奪い合っている時代。特に地方では、私立高校や他の公立高校に負けない「大学合格実績」を積まねばどんなに長ーい歴史があろうと2~3年後には存続すらも怪しい「高校再編」というサバイバルゲーム真っただ中。

そのため我が家のように「国立一本槍!」な子についても、先生は
「いやいやそう食わず嫌いせずに、私立もちょっとかじってみたら?ね?」
っておススメしなければいけないのです。

いえ、本当はきっと「この子ちょっと本番でポカしそうだし、念のため私立も受けさせないと」とか「経済的に浪人させられないだろうから、私立も入れておいたほうが」と親身に考えて下さった上でのことなんでしょう。きっとそうです。よね。(ノД`)シクシク

記憶から、光の速さで消した受験費用

合格したところで行きもしない大学の高ーい受験料(某MARCHの一校で¥30,000オーバー!)払って、高ーい新幹線代払って東京まで行って、前泊必要だからと予約したホテルに一泊。
私立大学たった一校の一般受験にかかった総費用は約¥50,000。
しかもこの時期、都内と近県では既に新型コロナウィルスの感染拡大が始まっていたため、長男を送り出すこと自体したくない 泣というストレス付き。

この一般受験については本当ーーーにムダだったと思うし、受験しないという選択が出来たはずなのに、と今でも歯がゆいです。
長男の「でも試験慣れしておきたいし、ここは合格して本命がダメだったら行きたい学校だから」という甘言?に乗せられつい許してしまった自分が憎い。

さらに、センター試験の点数を各大学に送り合否判定する「センター利用」というシステムで私立2校を受験し、約¥30,000。
トータルで約¥80,000
しつこいようですが、これ全部「受かっても行く予定のない大学」の受験費用です。

最後の最後にきた「賭け」

結果、私立大学の一般受験の1校は不合格、「センター利用」で受験した2校に合格していました。
が、ここからまたトリック?的なお金問題。
3月初旬の国公立の前期二次試験の合格発表日の前にこれら私立2校の入学手続き締切日が設定されていました。(注:そうでない設定の大学もありますので、綿密に計画を立てれば我が家のようなギャンブルは回避できます。)

つまり、「本命の合格発表を待たずに、合格している大学の入学手続きをとりあえずしておく必要がある=行くかどうか分からない大学の入学金を振り込まなければいけない
俗に言う「高い御守りを買う」ってやつです。

多くの私立大学ではこの手続きの際「入学金」+「学費(全額、分割等)」の振り込みが必要になりますが、このうち「学費」については”他の大学の合否を待ってからでもOK“という学校もありますし、”一旦振り込んだ後でも他の大学に進学するのであれば返還します”、という学校もあります。
でも「入学金」については、その大学に進学しなくても返還されません!
1円も‼(返還制度のある学校あったらすみません汗)

家族会議の結果、我が家は長男の二次試験の手ごたえだけを頼りにw 2校とも手続きを見送りました。…だってもったいないんだもん…
¥250,000あったら新生活に必要な物ひと通り揃えて、まだおつりくるよ⁈

まとめ


でも入学手続き、意外に皆さんしていらっしゃいます(当たり前)。
他のお母さんに「すごいね~!私絶対無理だわ。怖すぎて出来ない!」と言われました。私もちょっとは迷いましたよ!『まぁ受かるだろうな』という雰囲気だったので敢えて手続きをしなかったまでで。もう少し一か八かの感じだったらきっと泣く泣く振り込みをして「高い御守り」を買っていたと思いま…

…うーんでもどうだろう?

長男が合格していた2校は私立大学としてはそれなりに誰もが名前を知っている学校ではありましたが、「長男が本当に行きたいと思った学校」ではありませんでした
センター利用の手続きをしておいたのも、結局学校で強く推奨されてとりあえず空欄を埋めたからだし、勉強したい分野に近い学部・学科を無理やり探して願書を出した、というのが事実です。

第一志望の国公立大学が不合格になっていた場合、
果たしてそこに行けと言えたかどうか。
せっかく現役で合格したんだから、とりあえず行きなさいと言えたかどうか。ちょっとわかりません。

卒業後、長男は「受験体験記」と共に私立大学2校、国公立大学1校の「合格大学名リスト」を母校に送っていました。
見事、長男が大好きな母校の「大学合格実績数」の一つになりました。

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