映画を観ようと思う。「Once Upon A Time in Hollywood」

観たいと思った映画を観たい時に観ていく映画鑑賞メモです。
2月、時間がありあまっていた時期にAmazonプライムで「Once Upon A Time in Hollywood」を観たので、感想など。ネタバレ…あるかもしれません。

私の映画鑑賞方法について

基本は「洋画を字幕版で映画館で観る」。邦画はほぼ観ません。吹き替え版も観ません。映画に求めるのが「非日常感」、「エンターテインメント」と「ダイナミックさ」だからかな。観るときはポップコーン大盛り+炭酸飲料必携(むしろポップコーンを食べに行っている感も否めません)。

でもどうしても公開中に映画館で観られない作品も、もう一度観たい!フガフガ‼ってなる作品も沢山あるので、その場合はWOWOW、WOWOWオンデマンド、Amazonプライムなどで観ます。ポップコーンも極力携行で。

どういうこと?笑

監督・タランティーノ 主演・ディカプリオ 助演・ブラピ ってなに?
人によっては「鼻持ちならない取り合わせ」なのかもしれないけど、良くも悪くもアイキャッチ的には大成功…もうそんなところから笑いが止まらない。

「全然馬鹿になんかしてないよ!(ハリウッドの)業界のことなんて馬鹿になんかしてない!このキャスティングもワザとじゃないよ~」

って空気出しながらワザとキャスティングしてる気がします。
それにブラピもレオもワル乗りしてるって気もする。

もうそれだけで観てみたいのに舞台は1970年代のアメリカ・ハリウッド。
大好きです’70年代。大好きです(’90年代くらいまでの)ハリウッド。
どうもかなり忠実に街並みを再現することに執心したらしい、という情報もありますます高まりました。

タブロイドとパルプフィクション感

全編通して漂う、タブロイド紙やパルプフィクション(安いペーパーバックの小説)を読んでる感。’70年代後半のハリウッドが細部まで忠実に再現されている中、実在の人物と架空の人物が交差しながら物語が進行するので、ペラペラ過ぎない薄さと軽さ。 
そして別の映画でも感じますが、やっぱりこの1970年代~って良くも悪くも「大雑把」で「悲惨な状況にいてもなんだか希望が見える」空気です。

この作品の中ではその「妙に明るい空気感」は単なる背景の一部として取り入れられているので特に物語の展開に大きく影響することはありません。が、日常の中に突然起こる事件が物凄く闇深い面を持っているにも関わらず、主人公たちはそれを受け止めもせずサラッと通りすぎちゃう感じが「軽い!」。それも含めて当時のハリウッドの「軽薄感☆」みたいなものが伝わって、これも当時の空気感が醸してるものだなと思いました。
現代が舞台だったら、ここまでサラッと受け止める姿勢では描けない気がすします。さらに、物語のクライマックスでもある事件の結末が現実とは違っているのがこれまた絶妙な「フィクション感」です。

ブラピが王道だった件。

ディカプリオの落ちぶれ感もいいんですけど、やっぱりブラピが久しぶりに「ブラピ!!」って感じだったのも、鑑賞後の「パルプフィクション読んだ感」を増してます。
ブラッド・ピットといえばただの「グッドルッキング・ガイ」には執着せず、意欲的にかつ淡々といろんな役柄や作品にトライしている印象がありますが、今回はさらに純粋な欲望があったんじゃないかなぁと思いました。タランティーノに料理してもらい、ディカプリオと一緒の皿に盛り付けられることをただただ楽しんでいたんじゃないかと。

そんな「楽しんでる」感じが役柄に、なおかつブラピのイメージにどハマり。本人がもう少し若いころだったら嫌がっていたであろう、「明るいブロンドでピッタリデニムとティアドロップサングラスが似合う単細胞兄さん」のイメージです。
今回はこの王道感プラスいい具合に年を重ねて渋くなってて、もう、最高ですか⁈w 無駄に?上半身裸でアンテナ修理をするというサービスショットがご覧いただけるシーンもあります。

まとめ

久しぶりに映画「パルプフィクション」を観返したいな~と思えるくらい、気分がポップなゾーンに入りました。いろいろ難しいことは考えないで観られるけれど、まぁやっぱり現代と比較して「あー…今ってやっぱり生きづらいよ。ハリウッドスターはもっと純粋でいいのになー。世の中ももっと単純で、いろんな色がそれぞれもっと濃く発色できるようになるといいのにな…」と考えさせられる部分もありました。
タランティーノは自身の子ども時代がちょうどこの年代で、経験をなぞりながら描いていますが、私は生まれて間もない記憶もない頃です。
それでも、この時代に強烈に惹かれるのは「大雑把で力強くて、雑多な力がそれぞれの個性を光らせていた」からなんだと再確認しました。





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