記憶の中の街と再生される街
年末、実家のある京都に帰った。
二条城の近くのホテルから
御所の近くの実家に向かう途中の
堀川に水が流れていて
水の脇を
散歩しているひとがいた。
とても驚いた。
記憶の中の堀川は、
水が流れてなかった。
底をみることがなかったし、
降りることなど当然なかった。
無機質な巨大な溝。
嬉しくなってあるいた。
しばらく歩いて東へ
この路は僕が子どものころは、
西陣織を織る音で賑やかやった。
今は無音。
隣の路はカラタチのお屋敷が続く。
記憶と変わらない風景。
再生される川。
街は変わっていく。
変わらないものもある。
また、堀川を歩きたい。
水の流れている/いない堀川
僕の記憶も混ざっていって
曖昧になるだろう。
それもまた、面白い。
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