精神科入院
上野に位置する東大病院の11階、静かな開放病棟。
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初めての精神科入院生活の記録をここに残す。
1日目
1時間を超える問診。生い立ちを洗いざらい聞かれる。両親がいる前で起死概念などの事情を話せず、別室へ移動してもらった。
結果的におよそ、4-6週間の任意入院となるそうで、圧を感じながら同意書にサインを書く。
この病院は、ヘアサロンから郵便局、コンビニ、タリーズ、やよい軒まであり、一つの街のように大きい。長年働いている看護師さんですら迷うことがあり、全貌は把握してないらしい。
2日目
朝、起きたら5人の医者に囲まれていた。そんな状況下で、お変わりないですか?と聞かれても何も答えられるはずがなく、妙な緊張感に笑ってごまかすしかなかった。
夜ご飯食べてる時に、「僕1番下っ端なんで、なんでも言ってください!好きな音楽はHIPHOPです!」と言いにやって来た医者と仲良くなった。
3日目
土日は問診や、検査のイベントが無いらしい。安心する。眠れないし起きられないのは変わらないが、下手な波風を立てるのが面倒で最小限の症状のみ伝えている。毎朝のラジオ体操は、寝ていて参加出来たことがない。食事は、バランスよく美味しいが、3食食べるのはキツい。3-4割食べて、残している。その話を医者にしたら、「私も三食食べないですねー」と返って来た。自分がやらないことを強要しないでくれ。
4日目
食事、シャワーを浴びる。終わり。
院内には図書館もあるらしく、コンビニやカフェへの行き来も自由で、散歩も許可されているが、なんとなく無気力でずっと部屋に篭っている。カーテン一枚で仕切られた大部屋の人のストレスが計り知れない。個室じゃないと、テレビや冷蔵庫まで有料でトイレも遠いらしい。さんきゅー💰
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5日目
あっという間に日は過ぎる。特に居心地が良いとも、悪いとも思わない。毎日清掃が入り、これまた個室特典らしい清潔なタオルとパジャマを持ってきてくれる。過不足のない生活。内省的になるかと思っていたが、家より忙しなく人の出入りがあるせいで、思考を巡らす暇はない。10日ぶり位に人に連絡を返した。数百件を超えるラインを無視していた。思いの外色んな人に心配されていたようだ。
両親が面会に来てくれたが、過剰な気遣いに胃が痛くなり、追い返すように帰ってもらった。
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6日目
脳ポトグラフィー検査とかいう嘘みたいな検査を受ける。(図解参照)
検査手順は、あいうえお、の連呼と、ランダムに生成される文字から始まる言葉の発声。装置も作業もギャグみたいな検査で、壮大なごっこ遊びかと思った。エビデンスも自体も微妙で、まだ研究中らしい。まあ、この入院自体ごっこ遊びみたいなものだ、物珍しい体験を出来て満足した。
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7日目
精神科って、家族の学歴聞くのが定石らしい。私の親より学歴厨でウケる。
作業療法の見学に行く。率直な感想は幼稚園か、学童保育。こんなところで、パズルやレクリエーションなんて真っ平ごめんだ。しかしよく聞くと、料理、楽器、運動、手芸、ありとあらゆる趣味ができるらしい。陶器の焼きがまと、木工彫刻ができる工房があるそうなので、それは作っても良いかなと思った。
下記:処方されている薬一覧
オランザピン
ミルタザピン
ラモトリギン
マイスリー
サイレース
カロナール
ラミスタ
タケキャップ
ピル(ヤーズ)