これは嫌な映画 「ハッチング〜孵化〜」
というわけで34です。
1年半ぶりぐらいに映画館で嫌な映画を見てきました
ので、ネタバレなしで語りたいと思います。
ハッチング〜孵化〜(原題:PAHANHAUTOJA)
2022 フィンランド
フィンランドに住むごく普通の素敵な家族の一員、
12歳の少女ティンヤは、母の夢である体操の大会優勝を
目指して頑張っていたある日、森で卵を見つけて
育てることにした。というお話です。
原題をグーグル先生で日本語訳すると「邪悪な墓」
英題を日本語訳にすると「孵化」
邪悪な墓ってなんだろう?
映画以外画像がひっかからないので、
多分造語なんでしょう。
卵やラストのことを指しているのかな?
映画では、ティンヤの周りで
とにかく嫌なことがたくさん起こります。
冒頭の方の
「伝えたいのは、私たちの生活がとにかく素敵
だということです。」
ってセリフだけでわたしは嫌な気持ちになります。
自分の生活を素敵だって思っている人って
わざわざ言葉で強調しないと思うんですよ。
CMじゃないんだから。
しかし孔雀の羽が、現代の人類ではSNSでの素敵投稿
に置き換わってしまったので、仕方ない部分は
あるのかもなと思ったり。
なにか素敵なところを披露しないと人の気って引くのは
難しいと思ったりします。
でも、もし綺麗に包装して披露していない部分
を観せて、それが愛されなかったら、
その人はどうなっちゃうんですかね。
閑話休題。
卵が孵化するまで色々なことが蓄積していくのかな?
と思っていましたが、卵は結構早く孵ります。
一瞬この映画は以外と「ぼくのエリ」みたいに
ハートフルな方向に進むのかもしれない
と期待した時もありましたが、
それはハートフルボッコの間違いでした。
あとパパは本当にそれでいいんでしょうか。。
展開自体は、あーじゃあよくある展開かな〜
と思ったら案外そうでなかったりしたので、
読めないという点では面白かったです。
ラストはみんながエンドロールの後を期待して
いましたが、そんなものはありませんでした。
あえて近しい映画を乱暴にあげるとすると
「ブラックスワン」かなと思います。
映像技術はなかなか力が入っていて
(1部だけやたらチープな画像処理がありましたが)
リアル感が高かったです。
ティンヤの表情の変化、母親の迫力ある演技
も素晴らしかったですね。
最後に、一応ホラーというくくりではありますが
カップルや友達と観にいくようなホラーでも
ないと思います。
そういうものはこれから夏にでる映画が合うと
思うので、ハッチングは一人で観ることを
お勧めします。
おしまい