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落ち葉の下に広がる世界。

道端に無造作に散っている落ち葉。
普段、気にとめられる事もなくただそこに落ちている。
そんな落ち葉の下にも世界が広がっているのではないだろうか。

落ち葉の下

葉っぱが枝から落ちて地面に着くまでの間、
地面との距離は緩やかに素早く縮みながら葉っぱの下に広がる空間も形を変えていく。

落ち葉を覗き込むと落ち葉が創り出す空間の豊かさに感動する。
落ち葉一つ一つの形状が違う為、様々な建築を見ているような気分になる。
乾いた葉脈が建築を形作る構造物のように自身を支えているようにも見えて面白い。

葉っぱが枝についていた頃は葉っぱの内部は活き活きと活動していたと思うと落ち葉が廃墟のようにも感じてきます。

自然のなかで起きている些細な事象は、
ひっそりと、けれども確実に周りの空間を変えて、
私たちに魅力的な体験を与えてくれている気がします。

少し視点を変えてみるだけで違った世界が見えてくる。
その視点を何かに活かすとかそういったことの前に
ただただその世界の入り口から自由に空想を楽しんじゃってもいいと思うのです。

世界には魅力的な体験がまだまだ気づかれずに存在していると思う。
まだ実現されていないものを空想したり、そこにある体験から空想してみる。
日々、自然に体験しているあらゆることを軸に想いを巡らせてみることで何か見えてくるものもあるかもしれない。


大人になると地面に這いつくばって落ち葉の下を覗きこむことも少ないですが、たまにはこっそりと覗き込んでみてはいかがでしょう?



「企画でメシを食っていく」4期生の合同コラム企画「コラム街」 
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