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片隅の百葉箱


百葉箱を覚えているでしょうか?


百葉箱
気象観測のために設置する温度計などの観測機器を日射から遮蔽するとともに雨や雪から保護するための装置。


小学校の片隅にひっそりと佇んでいたあれです。


記憶の片隅にひっそりと、けれど確かにある百葉箱。

私は百葉箱を思い出した時、
当時の記憶や感情が連なって溢れ出てきました。

覚えている必要のないものだけど、
覚えているから思い出せる記憶や感情がある。

私にとって百葉箱は必要ではないけど、
時々、思い出したい記憶や感情の鍵なのです。



大人になり風景に変化の少ない田舎から、
日々、風景が変化していく都会に暮らすようになりましたが、
いま暮らすこの街でいつか百葉箱のような存在に出会えたらいいなと思うのです。


「企画でメシを食っていく」4期生の合同コラム企画「コラム街」 
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