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曖昧な世界

ミラーワールドという世界が出来つつあることを最近知った。
ミラーワールドとは現実がデジタル化された鏡像世界のことらしい。

世界はどんどんデジタルと混じり合い、電脳コイルのような世界になるのだろうか?

それはそれでワクワクする。

私は個人的にリアルの体験に価値観の比重を置いている。
しかし、今後ミラーワールドが現実になり、
現実(リアル)と仮想(ヴァーチャル)が混じりあっていることが自然な風景となった時、私たちにとってのリアルは今よりも多様で曖昧なものになるのかもしれない。

思い返せばインターネットもそれほど普及しきっていない頃、
ゲームに没頭しているある瞬間、そこは私にとってのリアルになっていた。
もともと現実(リアル)と仮想(ヴァーチャル)の境目なんて曖昧なものだったのかもしれない。
何をリアルとするかなんて個人の自由なのだろう。

曖昧な世界でのリアル。

世界が曖昧になっていくなかで、
何を自分のリアルとするのか各々の価値観が逆に明確になってくる気がする。
既にオンラインサロンなどのコミュニティで価値観が近い者同士が集合し、分散している。

シームレスな世界になればなるほど世界は分断されていくのかもしれない。

近い価値観の人といれば居心地はいいだろう。
しかし、新たな発見や知らない世界を知るきっかけは全く違う価値観の人と接することで得れると思う。

世界の分断はシームレスな世界に成り行くなかで、人が自ら分断してしまうのかもしれない。

否応無しに新しい世界が押し寄せてくるのかもしれないが、
どんな世界になっても私は人と会って話したり一緒に笑ったりすることを大切にしていきたいと思うのです。

ミラーワールドが人との触れ合いをより多様で豊かにしていけるものになることを願っています。


「企画でメシを食っていく」4期生の合同コラム企画「コラム街」 
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