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最小で最大


最小の空間と聞いて何を思い浮かべるでしょうか?

マッチ箱の中、細胞の中、、解釈の仕方で捉え方は様々かもしれません。

しかし実際に私たちが現実で体験できる最小空間というと、
家、浴室、押入れの中など、実際に体感として体験できる空間の最小単位は限られてきます。

ましてや大人になり身体が大きくなってしまうと物理的にもその数は減ってくると思います。

空間デザインはそういった限定的な空間の中でも快適にまたは刺激的な体験を得る為の手段として世の中で活躍していると思います。

しかし、そういった実用的な空間の中で、
幼い頃に感じた押入れの中のわくわく感や何もないのに感じる恐怖感や高揚感を得ることは少ないような気がします。

小さい頃に万華鏡を覗きこんだ時、
クルクルと筒を回すと筒の中の世界が変化していくことに何ともいえない高揚感を得たのを覚えています。
実際には目で見ているだけなのに感覚では万華鏡の世界に入り込んでいました。

最小の空間とは身体全てがどこかに納まっている必要は無く、
視覚からだけでも得ることができ、想像力次第で最大の空間にも成り得るのかもしれない。


-VRは現代の万華鏡?-

VRゴーグルを通した視覚情報から仮想現実の世界に入り込むことができます。
使用する機材は全く違いますが、覗きこんだ世界に入り込んでいく体験は幼い頃に体験した万華鏡の世界と同じ感覚だと思います。

また、VR空間のデザインはまだまだ可能性に満ちており、
今後、私たちの想像力次第でまだ見ぬ世界を見ることができるかもしれません。
VRだけでなく、ARMRも含めこれからの可能性を想像するとわくわくします。

何もないところにイメージを付加する想像力は大人になり、確実に鈍っています。
しかし、想像力は失われた訳ではなく、何かきっかけがあればその想像力は私たちに感動をもたらす体験を与えてくれるのはないでしょうか。

「企画でメシを食っていく」4期生の合同コラム企画「コラム街」 
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