INAC戦見どころ
3連敗と流れに乗れないアルビレディースが首位INACと対戦します。INACは開幕7連勝。プレシーズンマッチでも4連勝しており、今年の公式戦は11連勝中です。しかも、すべてがクリーンシート。つまり、今年無敗どころか無失点です!ベレーザよりGK山下を、千葉Lからエースの成宮を補強し選手層がグッと上がりました。また、ルーキーの竹重選手が前節の浦和戦で1得点1アシストの大活躍。成宮と竹重の存在がMFとDFの起用に厚みと深みを与え、全員なでしこジャパンでもおかしくない状態です。欧州の男子クラブで監督キャリアを積んだ星川監督が戻ってきて、かつての黄金期を復活させる勢いでチームを再建させています。
ちなみに竹重選手を初めて見たのは高1の時。当時新潟に内定していた常盤木学園の加藤栞を目的に行った選手権で日ノ本の右ウイングで躍動していたのが竹重選手でした。大型の右ウイングでワクワクしたし、監督はアルビOGの田邊先生(現ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ監督)でしたから「新潟取らないかな〜?」と思っておりました。その後、CBにコンバートされて年代別代表に選ばれるなどしてINACに入団しました(残念!)。
アルビレディースの注目選手
道上彩花
常盤木学園から鳴り物入りでINACに加入したゴロリ。伊賀を経て、今季から新潟入り。早速レギュラーとしてスーパーなゴールを連発しています。ボールは収まるし、献身的にボールを追える選手です。前節は途中出場でしたが、ピッチの外からも大きな声を出すなどキャプテンシーのある選手です。当然ながら恩返し弾に期待!
石淵萌実
兵庫県西宮市の関西学院大学出身。ある意味地元凱旋の試合です。まったくの無名選手でしたが、努力家でここまで這い上がってきたのはご存知の通り。競技に向かう姿勢が素晴らしい選手です。新潟との縁は、前述の田邊先生の紹介だとか。「関学に面白い選手がいる」とのことで新潟の練習に参加し、加入に至ったそうです。なお、INACの練習にも参加したことがあるそうな。ということで、ある意味古巣との対戦w 昨年の皇后杯同様、恩返し弾を期待します!
三浦紗津紀
早稲田大学時代に皇后杯でINACを撃破。その試合を現地で見ていましたが、体を張って120分耐え抜きました。その活躍が認められたのか、卒業後INACに加入。試合にも出場し、なでしこリーグ新人賞を獲得したのですが、1年で退団し、新潟に加入します。おそらくは阪口萌乃との交換トレードのような形だったのでしょうが、本人は思うところがあったのでしょう。昨年末、皇后杯では新潟の主力として再びINACを撃破。試合後は感極まって涙を流していました。読みの鋭さで勝負するタイプだと思っていますが、今季はフィジカル的にも成長し対人の強さを発揮しています。レフェリーとの相性により苦しむ試合もあり、PKを与えた前節の千葉L戦では悔し涙を流しました。この涙を嬉し涙に変えることが出来るか、当然恩返しに期待します!
勝って浮上のきっかけに
今季のアルビレディースは新型ウイルスの影響で出遅れ、怪我人も続出して、大いに苦しんでいます。昨年までのストロングポイントを出せず、今季から取り組んでいることも上手く出せず、内容的にも乏しい試合があります。ただ、チームとして局面での判断を適正化させることで向上しそうな雰囲気はあります。ウイルス禍の直前の練習試合では相当な手応えがあったとも聞きます。なんとかその状態に戻せばと思わずにいられません。INACが最後に敗れたのが昨年の皇后杯新潟戦。リベンジを返り討ちにして浮上のきっかけにしてほしいものです。