必須栄養素カンタン計算ツールを作りました～育児・健康・ダイエット等へ～
筋トレや健康、ダイエットを考えながら自炊をしたり、子どものための食事を作っていると、「何とかレシピを調べながら料理を作ることはできてきたけど、果たして栄養素は十分に取れているのだろうか？」と疑問に思ってくることはないでしょうか。
私はあります。
そこで「必須栄養素」等と検索したり、本を読んでみたりすると、想像以上に必要な栄養素があることに気づくでしょう（私は以下略）。それぞれ栄養素の働きを勉強してみたり、豊富に含まれる食材を調べてみたりしてみましたが、種類が多すぎてとてもじゃないですが覚えられません。
巷には「必須栄養素に配慮したレシピ提案」的なアプリもたくさんありますが、本当に補えているのかわかりませんし、そもそも子どもがいる家庭では「これはうちの子は絶対食べんな」というレシピが提案されてやる気が失われたりします（私以下略）
というわけで、食材を選ぶだけで必須栄養素を計算し、その日のレシピや献立の栄養を簡単に計算できるツールをGoogle スプレッドシートを使って作成してみました。
自炊をレベルアップさせたい方や子どものための栄養バランスに頭を悩ませている方、ダイエット中の方等に是非活用していただければと思います！
ツールの紹介
こちらのGoogleスプレッドシートをマイドライブへコピーしてお使いください。ざっくりと機能をご紹介すると、、、
①食品・グラム数を選択すると栄養素を自動で計算
「検索ワード」にキーワードを指定、「候補食品名」から候補を選択して、「g数」を指定すると、対応した栄養素量を自動で計算します（詳しい話は後述しますが、文科省の「日本食品標準成分表2020年版（八訂）」のデータを引用しています。
複数の食材を選択すると、自動で足し算してくれます
②合計栄養素の一日の必要量に対する充足率をグラフで確認
別シートに移ると、先ほど選択した栄養素の合計が一日の摂取基準をどの程度満たしているのかをグラフで確認できます。ここで栄養素には、摂取量の上限が設定されているものもありまして、その場合は赤色のグラフで上限に対する割合を表示しています。（余談ですが、鉄分が足りない！と思って鶏レバーを大量に食べようとするとビタミンAの値が上限値をやばいぐらい上回って恐怖することになります）
こちらの摂取基準については厚労省の「日本人の食事摂取基準」（2020年版）のデータを、有志の方がcsvで公開してくれておりますのでそちらのデータを利用しております（Biscuit01さん 超絶感謝です）。なお、公開しているスプレッドシートでは30～49才男性の値を使用していますが、「食事摂取基準_必要分」シートを変更することで別の年代の値に変更したり、複数名分を合計したりできます。実際私は4人家族分の栄養計算のため、配偶者＋子供二人分を合計して使用しています。（余談ですが学校や保育園給食では一日の基準の1/3を目安に栄養計算しているそうなので、その辺を引き算したりして使用しています）
超余談ですが、成分表と摂取基準がそれぞれ別の省で作成されているため（それ自体変な感じですが）、そのせいで項目の解釈で現場に混乱が生じている等、縦割りの弊害をこんなところに見出してしまいます。。。
③不足栄養素を補える食材を検索
3番目のシートでは、各栄養素ごとに「1日の必要栄養素のうち○％を満たす食材」という指定で検索ができるようにしてあります。栄養計算をしていると「マグネシウムってどの食材にたくさん入ってるんだ？」みたいなことを頻繁に考えることになるのでこちらのシートを作成しました。個人的にはビタミン系が不足しがちです。
以上、ざっくりと機能を紹介しました。ここまで読んでいただいて興味を持っていただいた方は、ぜひシートをコピーして使ってみていただければと思います。基本的には「食事摂取基準_必要分」シートにあなた自身のデータを入れて、「栄養計算シート」シートに食材・グラム数を入れればOKです。
よくわからない・こんな機能も追加してほしい等ありましたらお気軽にコメントください！（もしかしたら別記事で補足するかもです）技術的な興味もあり、不足栄養を満たせるレシピの自動提案、みたいな機能が作れたらなーとか妄想しています（楽天レシピのAPI使えばできそうかも？）、アドバイスください！
所感など
栄養素を気にしながらレシピや献立を考えていると、家庭科の授業や保育園のポスター等で嫌ほど見る（そして興味をそそらない）文言の重要性が理解できます。。。例えば
「野菜を食べましょう」→意外とカルシウム取るのに野菜が重要、水菜はすごい。あと食物繊維マジ足りない。ジャガイモは神
「肉だけじゃなく魚も食べましょう」→ビタミンDクリアするのに魚マジ大事やで
「朝のフルーツは大事です」→ビタミンC全然足りん！いちご！
「まごわやさしい」→結果的にそうなるわ