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君への手紙①

これは私がまだ20歳という幼さ
大人になれたと思っていた
青かった日々のお話。

私の名前は、
あえて名乗らないでおきます。

当時は19歳で、まだお肌も
ぴっちぴちな高校4年生

定時制高校(4年制)に通いながら
その当時、部活帰りに
ストリートミュージシャンの歌を聴く
という事が日課でした。

私は、歌が好きで、小、中学校は合唱部
高校では、軽音楽部に入っていた。
ストリートミュージシャン
歌が好き、という事から見始めました。

私は、外バンを組んでいた。
外バンとは、学校の外で組むバンドである。
その外バンの中に、付き合っている彼氏が居た

あれほど私に「浮気しないで」、と
言っていたのに突然言われた。

「君の後輩と浮気をしてしまいました
魔が差した、子どもを孕ませてしまったから
まだ君を好きだけど、もう一緒にはいられない」
と別れを告げられました。
今考えると、まだ好きだけどって何
どこまでもクズ発言だなと思いますね。

私は、彼と待ち合わせをしている時も
遅れると言われても待ち続け、
結局5時間遅れてきても文句を言わなかった。

そんな矢先にこんな話で、
もう馬鹿馬鹿しくなってしまった。
心も病んで、学校もサボってしまったし
何もしたくなくなりました

私の家は元々家庭環境が悪い。
母子家庭で育ち、裕福とは正反対
貧相な暮らし。それでも兄弟が5人いて
一緒に遊んだりするのは、楽しい。
ただ、母はお酒を飲むと、手をあげる。
私には特別、当たりが強い
私がお父さんから
特別好かれていたからという事
もあるが
「当たりやすいから」
とも言われた。

なので、家にも居場所はなく
駅前を放浪していた。

その時、駅前で歌っていた
ストリートミュージシャンに近寄ると、
あまりに選曲がぴったりすぎて
その場に立ち尽して泣いてしまいました。

曲は  【HY 366日】

それでもいい、それでもいいと
思える恋だった
戻れないと知ってても繋がっていたくて…

1人になると考えてしまう
あの時私忘れたら良かったの?
でもこの涙が答えでしょう
心に嘘はつけない。

そして、その時に出会ったのが、
フレンドリーで気さくな4歳年上の男性
見た目も性格もドストライクでした。

連絡先を交換することになり
その男性が通う、
とある小さな音楽教室に通い始め、
週2回練習して、週1ストリートをする
音楽団に入りました。

まさか、そんな些細な出会いがきっかけで、
こんなにメリーゴーランドのような
淡く切ない大恋愛をすることになるとは
この時の私はまだ何も知らなかった

楽団に通い始めてから1年が過ぎ
私は持病である先天性自瘻孔
(耳に生まれつき穴があり膿が溜まる)
治すため入院をして手術を受けた
そのため高校の卒業式にも
間に合わず出れなかったが、
無事卒業はできた
私は小中学生もおなじ病気で
卒業式に出れなかった。

そして、そんな日々が過ぎ
桜が咲き始めた春の頃
このお話の主人公である君

まるで、嵐の如く現れたね。

ここからは、
君へ届くように願いを込めて
書き綴りたいな、と思っています。

ある種、これは君を含めた
世界中の恋愛をしている人へ届けたい

という思いから書き綴る壮大な手紙
なんだなと思ってほしい。

同い年の生徒の紹介
楽団に入ってきたね。
君の年齢は私の一つ上でした。

私は、君に挨拶する時
おふざけでノリに全振りをするか、
真面目に挨拶をするか
正直2択で悩んでました。

ノリが良さそうな人だったから
私はあえて、ふざける事にした

私がふざける感じで深々と頭を下げて、
「こんな不束者ですが
よろしくお願いしますぅ笑」
と言うと

君はそんな私よりも、
深々と頭を下げてくれて
「いやいや、こちらこそ、こんなんやけど
よろしくお願いしますっ笑」
と乗ってきた。

そんな君の反応に心が高ぶった私は、
君よりさらに深々と頭を下げて
「いやいや、こちらの方が
不束者ですがぁ」
という
やり取りを何度も続けたのを覚えてます。
ふふ、みなさんここ笑うところですよ。

君と関わるうちに、君の性格や表情が
私の氷きっていた心を溶かして
くれました。

片思いに、悩んでいて、私の相談を
親身に聞いてくれたり、どうにかしてあげたい
と、何度も言ってくれた
ね。

「泣く必要なんかない、泣くほど辛いなら
やめたほうがいいと言いたいけど
俺にそんなこと言える権利はないからな〜」

と言っていた君を見た時は、
本当に年齢が1つしか変わらないのかな
と思うほどしっかりしていたよね。

これは後に知ることになったけど
君は高学歴で県立の大学に通ってて、
とても賢い人でした
ね。

馬鹿な私からしたら
(君の脳みそはどうなってるの?)
と思うほどでした。

ここで君の特徴を、見てくれている
みなさん
にざっくり話します

眉毛が太く特徴的で、
笑うと垂れ下がり、
目は無くなるほど細くなり、
口角がこれでもかっていうほど上がり
鼻が高くて、言葉には出来ないほど
心から優しいと分かる表情を浮かべる
素敵な人でした。

私の深々と頭を下げるという
ふざけたノリにも乗ってきてくれて
私より下になるように
土下座するような人柄です。
もうお分かりですよね、

とても暖かく優しい人です。

私が、君を意識し始めて間もない頃
友だちカップルから誘われたという設定
人数合わせとして、君を映画に誘った
正直言うと、ダメもとだったんだよ。

でも君は「俺で良ければ」と、
快く受け入れてくれた。

私はその日から、服は、靴は、メイクは
と、当日まで大忙しでした。
嬉しくて嬉しくて舞い上がってました。
まるで、幼い頃の遠足のように。

そして、待ちに待った当日。
カンカン照りな雲一つない青空の下
日差しが容赦なく降り注ぐ中

駅前の広場私は、暑さなど
感じない位に浮足だって
いました。

私は君を広場の下を眺めながら
待っていたんだよ。

その時を思い出しながら、
今もその場所に行くと、自然と
下を眺めています


君のことを思い出しながら。

To be continued…

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