【NovelAI】テーマ&カラードリブンなプロンプトの作成
Keep it simple, stupid.(シンプルにしておけ!この間抜け)
↑はF-104 スターファイターやSR-71 ブラックバード、U-2 ドラゴンレディなどなど冷戦時代の様々な名機を設計したロッキード スカンクワークスのケリー・ジョンソンというエンジニアの言葉だとか。転じて「不必要な複雑性は避けるべき」という教訓らしいです。
ところでドラゴンレディってペットネームいいですよね、もうそれだけでプロンプトになりそうで(病気)
というわけで前回の記事のほぼ続きとなりますが、クオリティタグをなるべく使わず、かつ極力短くといったプロンプトの書き方の方向性が定まってきましたのでご報告を。
(1)色:金色と黒 テーマ:メカ
そんで天使
「いや長いでしょ」ってなるかもですが、概ね絵柄の調節に使う語句(personaとかanime styleとか)と画全体の雰囲気系の部分なんでコアな部分はキャラの指定部分と{{mechanical theme}}あとgold and black patternくらいです。
本来の意図はもっとメカと融合した天使みたいな女の子を出したかったんですが、なんか宴が始まりそうなおばさんキャラに。ただ目的とする画作りには成功してます。
全体のテーマはメカに、色調は黒と金色の2色の限られた色で、hdr shadowで陰影の幅を広くとって……という風に設定したらかなり海外のイラストっぽい絵になりました。
以前から陰影を深く設定する方法がないか探ってたんですが、hdr shadowという記述でおそらく上手くいったのでその点は満足。
陰影に関してはlimited paletteで明暗を極端に分けるイラスト(最近だとペルソナ5みたいな)の作り方が既に確立されていて、ようやく明暗のコントロールによる画作りができそうな気がしてきました。
(というかpersona 5強すぎ)
ただ画の雰囲気は安定する一方で、キャラデザインや顔立ちなどはガチャに頼りつつあれこれプロンプトを調節してる体たらくなので、それならむしろ色々と擲ってマスピ顔に戻ったほうがいいかもしれません。
マスピ顔はまず安定しますし顔のパーツ関連の語句(特に唇、化粧など)の指定でアニメ顔〜リアル寄りを調節できるので、単に「飽きた」程度で触らないのは勿体ない絵柄ではあります。
バタ臭めな絵柄に飽きて色々と可愛い絵柄に寄せようと苦戦してる最中の出力です。聖堂要素が行方不明に。
girl要素どこいった?でも格好いいので保存です。
この色合いかつ聖堂というシチュでは何故か二人一組になるケースが多いんですが、おそらくダークソウルだろうなぁ……って。あまりに頻発するようだったらUCに入れてみることを検討中。
この画の雰囲気で目がくりくりした可愛い女の子を出せるってのは、ほんとAI様々です。でももうちょっと腕がメカっぽくしてくれるといいなぁ、とか。ここまでやるならもっと絶対領域見せるべきだろ!むしろ背景のライトで絶対領域を神々しく光らせるべきだろ!!フリル君ちょっとそこどいて!!みたいな色々な欲が湧いてくるとか。
あとAI君が絶対領域を理解しているならなぜthigh strapで太腿を締めてむちっとさせなかったのか……?
……などとひとしきり悔やんだ後にこういう「覆水を盆に返したい」ときのためにPrompt-to-Promptって技術があるのかと思い至りました。
ちなみにStable Diffusion版があるみたいです。
それはそれとして画のほうは最終的に天使要素とメカ要素と聖堂要素と可愛い顔立ちのトレードオフに悩んだ挙げ句にこんな感じで決着しました。
メカ要素が……。
やはりガチャ……この世はガチャ……。
(2)色:金色と青で
テーマ:レトロなスチームパンクで機械ぽく
同様のコンセプトというか方針でもうひとつプロンプトを作ってみました。
いや長いよねプロンプト。
一応言い訳をすると長い部分は殆ど服装に関する部分(某所のVストリング水着をレオタードに雑改造したもの)だけなので、整理すればもう少し短くなります。(intricate long eyelashesなどの部分もほぼ不要)
単にハーネスとかサスペンダーが色々付いた服がスチームパンクと割と相性がいいという目論見で持ってきただけなので……。
一応色の指定はキャラクターに強く反映されている感じです。
この手の色指定は基本「どこそこに」が難しく、いわゆる色移りをしてしまう問題点があるわけですが…
「逆に考えるんだ、『色移りしちゃってもいいさ』と考えるんだ」というジョースター卿理論で、画全体で色調の統一さえ出来ていれば細かい無理を言わない方針でNAI君におまかせしてます。
テーマをレトロスチームパンクに設定したので、とりあえず服装やら背景に時計とか謎の計器やらがゴテゴテ付いてますし寧ろ積極的に付けてますが、この手の「整合性はともかくなんかそれっぽく仕上げる」はAIの得意分野なので妙に画としての収まりがいいです。
画の雰囲気作りにhdr shadingとlooking afarを追加、前者は明暗に深みを持たせる意図だったんですがやや暗くなりすぎな感じも。
後者は目線を遠くにやる事でなんかいい構図とか物語性みたいなものを持たせられれば…程度だったんですが、たぶんこの画を見た人は股間か胸に最初に注意が行くんで微妙には失敗してる気が。
視線誘導とかそういう意味合いでは惜しすぎる一枚。
こちらはhdr shadowの効果が強く出た例だと思われる一枚。
やや人物の主張が弱すぎるためにリムライトで人物のシルエットを強調するとか、あるいは髪を光らせるとか目に少しハイライトを足すとか、そういう調整をすべきな絵なんですが、ここまで来たならプロンプトを弄るよりフォトショップに頼るほうが様々な意味でコストはいいとは思います。
キャラの目線と背景の謎の橋が揃ってる視線誘導的には成功の一枚。
偶然かもしれませんが、あるいはNAI君はキャラの目線と背景にあるものの方向性を揃えるといい……みたいな認識は持ってるかもです。
結果建築としては見事に破綻してしまったわけですが、NAI君のナイストライを垣間見させてもらいました。
あとこの一連のプロンプトではでべろぱさんの「短くて効率的な人体構造抑制ワード(独自研究)」で提唱されている語句を使用してます。
このプロンプトでは手指を誤魔化す&キャラクターのシルエットのために腕にガントレットを付けているので効果が実感しづらいですが、いくつかの画像では確実に手指の描写がよくなってるので、そのあたりにお悩みの方は記事をご覧の上で是非試してみるのがいいかと。
今回は全体的に日本のイラストレーションとは違う雰囲気にはなりましたが、一応こんな作り方はどうでしょう?的な感じで見ていただけたら。
あとレトロ風スチームパンクの衣装はコルセットが多めになるので、コルセットフェチみたいな性癖の人がいたら割とオススメです。(いるのか?)
一応まだ「こんな作り方はどうでしょ」的なネタはまだありますので、続きが出来たらお付き合い頂ければと思います。