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リモートワークや在宅ワークはつらい?自宅で働くことで起こる悩みと対処方法

リモートワークには場所や時間にとらわれず自由に働くことができるというメリットがありますが、リモートならではの悩みも多いようです。

今回は、在宅ワーク、リモートワークやテレワークの方が抱える悩みとその対処方法について解説します。

テレワークとリモートワーク、在宅ワークの違いは?

2019年から順次施行されている働き方改革によって、多様化するライフスタイルに合わせた働き方が選択できるようになりました。

国が副業や兼業を推進し、フリーランスに追い風が吹く中、コロナ禍の影響で一気に広まった「テレワーク」は「リモートワーク」とも呼ばれており、時間や場所の制約を受けることなくさまざまな場所で仕事をすることを言います。

■テレワークとは

厚生労働省によると、テレワークは「ICT(情報通信技術)を活用し、時間や場所を有効に活用できる柔軟な働き方」とされています。

■リモートワークとは

リモートとは「遠隔」という意味であり、オフィスではない場所で仕事をすることをリモートワークと言います。テレワークと同じ意味で使われることが多い用語ですが、特に決まった定義はないようです。

■在宅ワークとは

「在宅ワーク」は自宅で業務にあたることですが、「テレワーク」や「リモートワーク」は自宅以外の場所、例えばホテルやコワーキングスペースなどで業務にあたることも含まれます。つまり、「在宅ワーク」は「テレワーク」や「リモートワーク」の一種です。

リモートワークで悩みがある方は「8割」

では、リモートワークを行う方のうち、悩みを抱えている方はどれくらいいるのでしょうか?ビズヒッツによる「リモートワークの悩みに関する意識調査」によると、リモートワークをする上で「悩みを抱えている」と回答した割合は84.3%。非常に多くの人たちが悩みを抱えているようです。

リモートワークはメリットばかりが印象的に取り上げられがちですが、新しい働き方であることから、ルールや環境がまだまだ確立されているとは言えません。そのため、さまざまな悩みも生まれるようです。

リモートワークで抱えることが多い悩み

では、リモートワークやテレワークを行う上での悩みにはどのようなものがあるのでしょうか。

自宅では仕事に集中できない

会社に行くことで頭の中を仕事モードに切り替えている、という方に多い悩みです。自宅ではリラックスモードになるのでなかなか仕事に集中することができない、漫画やゲームが近くにあるので誘惑も多くて……。という意見はよく聞きますね。

家族がいるから仕事がはかどらない

同居している家族がいると、なかなか仕事がはかどらないという意見も。

特に小さなお子さまをお持ちの方は、リモートワーク中に子供に話しかけられたり、ミーティング中に書斎に入ってこられたり、という経験ある方も多いのではないでしょうか。

また、もともとリモートを想定していなかったため、住宅に書斎を用意しておらず、仕事中に家族が行き来をしている状況や、生活音の中では集中できない、という話もよく聞きます。

気軽に周りの人に相談しづらい

オフィスでは周りに仕事仲間がいるので、ちょっとした質問や相談などがある時、気軽に話しかけることができます。

リモートワークの場合は常に話しかけられる状況であることは少ないため、重要事項以外は連絡しづらい、という状況が起こりがちです。オフィスでは雑談の中で解決していたことを。わざわざボイスチャットやWeb会議で相談しなければいけない、というのはこれまでに比べてかなりハードルが高いですよね。

意思疎通が難しい

リモートワークでは、上司や同僚、部下たちとのコミュニケーションはメールや電話・チャットといったツールを使って遠隔で行います。

デスクにいればPCの画面を見ながらの会話で解決するような話でも、遠隔コミュニケーションでは顔が見えなかったり、表情がわかりにくかったり、意思の疎通がスムースに行かないと感じている方は意外といるようです。

仕事とプライベートの区切りがない

自宅で仕事をしていると、仕事とプライベートの切り替えがしづらくなるというお悩みもあるようです。本来リラックスする環境で仕事をすることに違和感を覚えてしまうのでしょうか。

仕事のための環境が整っているオフィスだと、自然と仕事モードへと切り替えることができるという方は多いですし、通勤時間の間に仕事モードへの切り替えを行う方もいるようですね。

自宅にいるとなかなかうまく切り替えができず、特に仕事でトラブルなどがあった際、落ち込んだりイライラしたり、と感情を引きずってしまうという意見も。

自宅で仕事が完結できない

業種や職種、仕事の内容によっては、すべての業務を自宅で行うのは難しいこともあります。特に個人情報などはオフィスでないと扱えないため、一部の業務のためだけに出勤している、という方は多いですね。

現在は週に数日だけリモートワークという企業も多く、その場合はPCを毎回自宅に持ち帰る必要があるため、それを煩わしいと考える方もいます。

仕事の環境を整えるのが大変

リモートワークが進められた今ではあまりいないかもしれませんが、自宅のネット環境が仕事での使用を想定していないプランだったり、デスクが小さかったり、仕事の環境を自宅で整えるのは意外と大変なことです。

オフィス用ではない椅子で業務にあたっていたら腰痛が悪化した、といった話もありますし、リモートワークのために椅子を新調した人はかなり多いようです。

自宅でオフィスと同じ環境で仕事をしようとすると、かなりの金額がかかってしまいますね。全て会社が負担してくれればいいのですが、なかなかそうもいかないとなると、これも悩みの種となってしまいます。

家事や育児との両立を求められる

自宅にいることで家事や育児がしやすいという意見もあり、これはリモートワークの大きなメリットの一つですが、仕事をしている時に子供が家にいると、なかなか仕事が進まないという声も。

会社の人と交流する機会がない

上司や同僚、部下と一緒にランチや飲みに行くことでコミュニケーションを深めていたタイプの人には、リモートワークによる遠隔コミュニケーションだと疎外感や寂しさを感じてしまうことも多いようです。

評価が難しい

評価する立場にとって、リモートワークでの勤務は評価がつけづらく大変なものです。とにかく情報量が少ないので、積極的にコミュニケーションを取らないとなかなか相手の状況がわかりません。

評価される側も、働いていることに不安を感じたり、適切な評価がされないことに不満を感じたり。新しい働き方なので、評価基準や方法なども変えていく必要があるのかもしれませんね。

リモートワークの悩みを解消できる対処方法

リモートワークならではの悩みが数多くあることがわかりましたが、リモートワークの悩みを解決するにはどうしたらいいのでしょうか?

オフラインで会う機会を作る

リモートワークで発生する悩みは、遠隔コミュニケーションではなかなか解決できないケースもあるため、直接顔を見て話をする機会を作ることも必要です。対面でないと話しにくいことや、対面だからこそ気づける相手の様子などもあるので、状況に応じて定期的に会う機会を設けます。

どうしても対面が難しい場合は、顔を見て話せるオンラインミーティングや、リモート飲み会などを開催するのもいいでしょう。

情報共有の時間を意図的に作る

リモートワークの場合、ついつい業務に没頭してしまったり、コミュニケーションが疎かになって不明点や疑問点をわざわざ聞くのが億劫になる、というケースも。

オフィスなら廊下ですれ違ったついでに、PC画面を見ながら雑談の中で、といったようにふとした瞬間のコミュニケーションが取れていたはずですが、リモートの場合はそれがありません。そのため、情報共有のための時間を積極的にとることが重要です。

リモート環境でも誰でも相談しやすい雰囲気になれば、円滑に仕事を進めることができます。部下からはなかなか言い出しにくいので、管理職が率先して情報共有の時間を設けることによって、チームワークもぐっと高まります。

リモートワークも大変なことはたくさんある

リモートワークには数々のメリットがありますが、新しいワークスタイルであるため、まだまだ慣れないという方も多く、リモートワークならではの悩みもさまざまなものがあります。

顔が見えない環境で1人で仕事をしていると孤独を感じたり意思疎通がしづらかったり、ということも起こるので、オフィスよりもさらに、お互いに気を配りながら仕事を進めていきたいですね。

すでにリモートワークに慣れているフリーランスなら、リモートワークにおける悩みも少ないかもしれませんが、このような悩みを抱える人もいることを知っておくことで、より仕事におけるコミュニケーションを円滑に進めることができます。

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