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探検家、植村直巳さんの防寒服
探検家の植村直己さんといえば、1970年、世界最高峰エベレストに日本人で初めて登頂し、『世界初の五大陸最高峰登頂者』として有名です。
1978年、世界で初めて犬ぞりでの単独行で北極点到達(12,000km)。
南北4,000kmの北極縦断。
1984年、冬季のマッキンリー(デナリ)に世界で初めて単独登頂、下山中に消息不明…
Wikipediaを見てみると植島直己さんの冒険の数々が載っていますが、冒険家ってほんとうにすごいなって思います。
北極圏12,000kmを一年半かけての単独走破とは気が遠くなりますし、さて自分ならいくらご褒美をもらえるとしても絶対に無理!!!遠慮させてもらいます。
南極では真冬の最低気温がマイナス50度を超え、氷がまざった風速70メートルものブリザードが吹き荒れるというのですから、想像を絶する厳しさです。
そんな過酷な気象条件のもとで、自分の生命を守るカギは防寒と食料です。
ここで問題です。
植村さんが選んだ肌着は一体なんでしょうか。
答え:シルクの肌着
これは驚きです!
植村直己さんは、極寒の地を冒険するためにシルクの肌着を選んだというのです。
シルクは暖かく、軽くて吸湿性もよく、洗えるということで、極地探検旅行には欠かせないものとなっていたのですって。
シルクは吸湿性がよく、その上、放湿性にも優れているので、汗を吸い取ってすぐに発散してくれます。これが発散できない繊維だったら…
自分がかいた汗が冷たくなり、命に関わることになるのです。
肌着はシルクニット、マフラーはシルクニットのロング丈、手袋もシルク使いミラニーズ手袋とシルクで体を覆っての極寒の地への冒険だったそうです。
また、映画『南極物語』の撮影で、主演の高倉健さんはじめ、スタッフ全員も、シルクの肌着を愛用して寒さに耐えたそうです。
極寒の厳しさを身をもって知っている男たちが、自分自身を守るために選んだのがシルクだったとは、シルクが繊維の中で機能性にも優れているのがわかりますね。
(『絹の魅力』金澤昭三郎、川村一男 より引用)
そういえばシルクは天然繊維、もし南極や北極で着られなくなったとしても自然に帰る繊維なので、その点でも冒険には最適だといえますね。
私は以前、少しの間だけジムに通ったことがあり、ある実験をしてみました。
シルク、綿のインナーで大量の汗をかいたあと、体感的にシルクと綿ではどの程度の差が出るのかの実験です。
結果は、断トツでシルクの方が早く汗の水分を放湿して、いつの間にかすっかり乾いていました。あんなに大量の汗でべたべたになっていたのに、まるで嘘のようで驚きでした。
「シルク、すごいやん。」と思わずつぶやいたくらいです。
綿のインナーは汗が乾かず重たくて、その汗が冷たくなって、「さむっ。」このままじゃ風邪を引いてしまうと思いました。
その差にびっくり、スポーツやトレッキングなど汗をかく時にはシルクのインナーが着心地だけでなく、機能的にも大変優れているのだと身を持って知りました。
ほんとうにシルクってすごいんです。
そして気持ちいいんです。
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