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クルマ

「クルマ」

曇りから晴れ。陽射しが射したら、あっという間に暑くなった。

今年初めて、家の前でハグロトンボに遭遇した。昔よりもずいぶんと数を減らしたが、色々なトンボが元気に飛んでいる。

さて。

朝の散歩をしていて、ふ、と、下取りに出したクルマは、今頃どうしているだろうか、元気にしているだろうか、と、思った。

これまで、何台ものクルマを買って、下取りに出したのだけれど、どのクルマも、下取りに出した後、どうなったのかを知らない。

自分は、なんとも不思議な世界に生きている。

そんなことを思った。

本来であれば、いや、本来ではないのかもしれないが、最後の一瞬まで、自分の目で見届けるものだろう、と思ったりもする。

しかし、現代のクルマは、自分で、最後まで処分することは不可能だ。

もしも、である。

山の木を伐り出して、その木でクルマを作ったらどうだろう?。

車体も、タイヤも、木で作る。

もちろん、高速では走れないし、寿命も短い。

けれども、最後、日で燃やして、灰にするところまで、きっちり面倒を見ることができる。

山から伐り出した木で、空飛ぶクルマを作れたら、サイコーだけどね。

大昔は、岩で作った船が空に浮かんでいたらしいから、木で作ったクルマが空を飛ぶことも、夢ではないかもしれない。

ほんまでっか???!!!

なんくるないさ〜。

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