スクリャービン ピアノソナタ第7番 弾き直し
「スクリャービン ピアノソナタ第7番 弾き直し」
曇り。朝6時の気温は24.1℃。
今朝も、カラスもスズメもツバメも見ない。
ハナトラノオの花が咲いた。例年なら7月頃に咲く。
さて。
昨日、スクリャービンさんの7番目のソナタを直した。
直した箇所は、2箇所。
まずは、fulgurant の指定がある、繊細なアルペジオの箇所。
8月の演奏では、思いつきで、遅く弾いた。
ところが、聴き直してみると、ちょっと変かな、と感じた。
なので、速くした。
fulgurant とは、眩しい、という意味なので、もっと速いほうがよいかもしれない。きらきらきらきら、と、輝くように。
でも、なんとなく、速くやってしまうと、せっかくの美しい和音を聴いている時間が、すぐに過ぎ去ってしまうので、それなりに遅くした。
眩しいものを見つめている時間は、遅くなる、というような感覚があるから、まあ、こんなところで。
もう一箇所は、ひとつのモチーフが終わって、次のモチーフが登場する間の時間を長くしたこと。
ここは、実は、もっとずっと長くして、残響が、ほぼ完全に消失するまで待った方がよいのでは、と、思ったのだけれど、楽譜にパウゼはないし、音価も短いので、やはり短くしよう、ということで長くしなかった。
しかし、ちょっと長くした方がいいんじゃないか、と思って、少し長くした。
こんな具合なので、演奏が完成することなんてあり得ないし、時が経てば、また違った演奏をするものだ。
むしろ、そういった、アイデアが次々に湧いてきて、常に改善改良できることは、幸せなことだ。
新しいアイデアが湧いてきて、そして、こうやって直せるのだから、実にありがたい。
実にツイてる。
ツイてるツイてる。
スクリャービン ピアノソナタ第7番
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