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雨の朝
「雨の朝」
雨の朝。
降雨の合間にゴミを出して、少しだけ歩いてきた。
一斉に咲いているチューリップ。緑色をした小手毬。白と黄色の水仙。大きなニラのような花。首を傾げたスノードロップのような花。咲き残る桜。満開を過ぎた花桃。桜坊のような満開の楓の花々の中で蜂が仕事をしている。雨水の雫をぶら下げた楓の花。
カメラを持って出たなら、シャッターを押す場面はいくらもあったが、今朝はカメラを持たずに出かけた。撮影する量を少し減らしたい、という思いがある。
さて、昨日も、すこし、煙のシミュレーションをして遊んでいた。
これは小さな煙で、サイズとしては、タバコの煙よりも小さい。タバコの煙は、なかなか消えなくて、高く登ったり、広く広がったりするけれど、それをすると、負荷が大きくなりすぎて、できなくなる。
この小さな煙でも、シミュレーション結果をキャッシュするファイルのサイズは1コマで200メガバイトを超える。240コマで20ギガバイトを超える。シミュレーションの時間は、10秒付近で1コマあたり3分程度。サブステップは切っていない。
というようなわけで、DOPは、真面目に取り組んでこなかった。もちろん、データの構造だとかが公開されていないし、データも見えない、ということが大きい。だから、まともに仕事をしようと思うと、SIdeFXのエンジニアを派遣してもらって、常駐してもらって、ということになる。
昨日、煙の形状をデザインするのに、Legacy Pyro Solver のパラメータをいろいろいじってみて気がついたのだけれど、パラメータは、いつも、SOPで、僕が作っている、いろいろなシミュレーションのそれと、大きくは違わない。だから、SOPでいろいろやって試した経験でもって、だいたい、アタリをつけることができた。
とはいえ、DOPのシミュレーションは、時間も手間もかかるうえに、記憶装置の容量も、CPUも、SOPに比べて格段に多くを要求する。Core i5 に64GBメモリに1TB SSD では、なかなか厳しい。というようり、不可能だ。
Xeon を積んで、今使っているiMacの10倍程度のパワーを実現できるMac Proを、AppleのHPで見積もり試算してみたら、500万円を超えた。
これが現実。
世界最高の3DCGスタジオでは、おそらく、ある程度、湯水のようにお金を使うことができる、のかもしれない。世界最高の映像をつくろう、と、そこを目指しているだろうから。
日本で、いま、世界最高の仕事をしよう、と、そういう意気で、仕事をしているところは、あるのだろうか?。たぶん、ないだろうと思う。
#3DCG #Animation #Houdini #SideFX