押尾コータロー@ビルボードライブ大阪

押尾コータローのライヴ。
テレビやサブスクで「技巧派のアコースティック・ギタリスト」として、その存在は存じていた。
多くのミュージシャンからの信頼が厚いことも。

百聞は一見にしかず。
やはり、リアルでライブ感を味わわなければ、わからないことってあるんだよね。
押尾さんの技術の高さは、素人の僕が云々すべきではないこと。
だけど、上手い下手ということ以上に、押尾さんのお人柄やサービス精神が、会場の空気越しに、ひしひしと伝わってきたのだ。
若い頃から脚光を浴び続けた訳でなく、メジャーデビューまでの下積みもあったとも聞いている。
押尾さんの演奏の「深み」は、そんな経験からも熟成されたのかな？と、自分勝手に想像するのも楽しい時間。

味わい深さ。高揚感。余韻の長さ•••
それらは言葉を尽くしても表現し切れない。
ベンヤミンを持ち出すまでもなく、アウラ(オーラ)としか言えないような、言葉にならない一回性の感激である。

時を経て熟成を重ねて、飲み頃を迎えたブルゴーニュの銘醸ワインをテイスティングするような、至福のひととき。

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