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アメトークの「運動神経悪い芸人」を観たら世界が灰色になった

年末にやってたアメトークの「運動神経悪い芸人」を観たんですけど、腹抱えるほど笑ったあげく喉から聞いたこともない奇声が出てきて腹筋崩壊どころか声帯つぶれた。

なんだよヒザ神って。

いいかげんヒザ曲げろよ。基本ささってんじゃねーかよ。人間の動きで「刺さる」っていう動詞が出るのがそもそもおかしいんだよ。ある意味「超人」だわ、あんた。

元ザブングル松尾にザ・マミィの酒井。

あれだけダイナミックに動いて予想の斜め上のはるか向こうにいっちゃう動きどうなってんだよ。しかも走り出したら止まらないってどういうことだよ。桜木花道じゃねーか。人間の基本性能を装備してねー。車だったら即廃車だぞ。それともなにか?そのまま猛スピードで駆け抜けたらバック・トゥ・ザ・フューチャーのようにタイムスリップして若いころの父さん母さんに出会って二人の馴れ初めとモーレツに熱いキッスでも観れるんか?死んでもみたくねー。

後藤と川島、ベテラン感出しすぎだろ。

なんだよ運動神経悪いベテランって。まったく技術もスキルも向上してないのにどうやって若手のお手本になるんだよ。でも、しっかり新しい人材出てるから、もうわけわかんねー。


そして、最後の企画「高橋藍」とのバレー企画。

もう、シンプルに羨ましいよ。俺だってプロのスパイク受けてみたいよ。高橋藍のスパイクだったら多少ケガしたって構わない。むしろ勲章。で、なんで運動神経悪いやつが堪能してるわけ。こいつら求めてないだろ。陶芸家なんて遅刻してただヒザに当たっただけじゃねーか。ここにこんなにも藍の愛を受けたいやつがいるのに。史上最高にもったいない企画。マジで総理大臣になったら法で裁けるようにしてやる。


そしてこいつらが罪なのは俺からすべての笑いを奪ったことにある。このあと色んなバラエティ番組観たけど、あんまり笑えねー。どこかで笑いに薄さを感じちまう。大好きで毎週かかさずみてる「上田と女が吠える夜」のスぺシャルみても何にも心に届かねー。上田がただのシワにみえるしかよことあさこコンビに毎回爆笑してるのにおばさんの談話にしか聞こえない。


なにもかもがつまらなくなった。

世界が急に灰色になった。


全部こいつらのせいだ。綿密に計算して作られたテーマパークのような笑いではなく、自分の持ち合わせているポテンシャルだけで勝負するジャングルの笑い。まさに究極。そのジャングルに放り込まれた俺は壊れたかのように笑い転げ、喜怒哀楽の喜楽を全部もってかれた。矢吹ジョーの言葉を借りれば「燃え尽きたぜぇ」の一言に尽きる。


しばらくは心を闇にする湊かなえの作品をむさぼり読んで、心を徹底的に「邪」にしてからお笑いを摂取したい。


以上。終わり。




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