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【ゆったりしたお金持ち-55】高級車のディーラーさんに聞いた話
高級車を取り扱っている販売店で働く人に聞いた話です。
車検やオイル交換、点検などでお客様の車が入庫された場合、外も中もきれいにクリーニングをしてお返しすることになっています。
お客様は当然、このサービスを知っていますから、洗車や車内清掃をしないで入庫しても構わないわけです。「どうせ、クリーニングしてもらえるから」と、汚れたままの車で入庫するお客さまも実際にいるそうです。
確かに、すぐ後で洗車をしてもらえると分かっているのに、その前に洗車するのは無駄のようにも感じます。
しかし、どうやらそう考える人ばかりではないようで、汚れたままで入庫される車の方が圧倒的に少ないのだそうです。
ほとんどの場合がきれいに磨き上げられた状態の車で入庫されることが多いため、だからこそ、清掃スタッフはとても緊張するのだとか。せっかくなら、「入庫後は、やっぱり車がきれいになるな」と思ってもらいたいので、相当気合を入れて念入りにお手入れを行うそうです。
また、面白いデータがあるようで、いつも車をきれいにしているオーナーさんの車は故障率が低い傾向にあるようです。
車を普段から大事にしている人は乗り方も丁寧で、メンテナンスもこまめにやるので、それが故障率の低下につながっているのかもしれない、とのことでした。
さらに、そのようなオーナーさんの車は下取りの際の金額にも差が出ます。なぜなら、これまで大事にされてきた車かどうかは、見ればすぐに分かるからだそうです。
その場合、車自体の査定も高くなる傾向がありますが、ディーラーとしてはそのようなお客様と長いお付き合いでいたいと願うため、査定もがんばるのだそうです。
確かに、マンションなど、中古物件のチラシで「室内、丁寧にお使いです」という文言を見かけることがあります。元々どのような人が、どのように使用していたかは、多少は気にもなります。そこに、「丁寧にお使いです」というお墨付きがあると、より愛着がわくような気もします。
1回の洗車費用はわずかなものですが、故障率やら下取り査定額やら、色々と大きなことに波及していくものだと感じさせられたお話です。