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【ゆったりしたお金持ち】㉝責任取ります! 〜私もこんな上司と仕事をしたことがあります〜

 近頃よく「自己責任」という言葉を耳にします。自己責任と言われると、自分で選択する自由が与えられている反面、何かあったときに自分で責任を取らないといけないという重荷を背負うことになります。すると、行動をするときに一瞬ためらったり、勇気が出なかったりすることがあります。

 しかし、ゆったりしたお金持ちの中には「何かあったら、自分が責任を取ります!」という格好良いタイプの人が多いような気がします。

 男気(おとこぎ)、とでもいうのでしょうか。ちなみに、「男気」という言葉を調べると「損得関係なく人に尽くすような様。犠牲を払って人に尽くそうとする気構え。」とあります。

 「損得関係なく」「犠牲を払って」などといった行動をしていると、そもそもお金持ちからは縁遠くなってしまうかのようにも感じられます。

 しかし、実際は自分の欲のためではなく、他人に尽くすことができた方が金運や仕事運などに恵まれるのかもしれません。

 責任を取りたくなくて逃げ回る人よりも、何かあったときには責任は取るからといった状態でいてくれる人の方が安心感を与えることができます。

 安心感は人の心を前向きにさせる効果もあるのではないでしょうか。


  私の上司で、仕事上の手柄は全て部下のもの、失敗や問題があったら全て自分の責任にするというスタイルを貫いている人がいました。

 その上司のもとで働いていたときは、部下同士が一致団結していたことを思い出します。

 上司に絶対に迷惑をかけるものか、と皆がかなり気合を入れていました。

 結果としてチームでの仕事の成績はかなり良く、和気あいあいとした良い雰囲気の中で仕事に集中することができました。

 その上司は定年退職しましたが、すぐにスカウトされて再就職をしました。その後、独立して経営者になっていますが、かなり裕福な暮らしぶりです。

 以前同様にやり手ではありますが穏やかで温かく、大勢の人に慕われながらゆとりのある生活をしています。

 何かが起きたときに、誰かのせいにすることは楽な道なのかもしれません。しかし、どんなときでも自分が責任を取るという気構えでいれば、いざというときに慌てなくて済むのかもしれないと思います。

 つい誰かに頼りたくなってしまうときもありますが、なるべく自立の道を探りながら逞しさを鍛えていくことも、他人への優しさにつなげることができるのかなと考えています。それがゆとりにもつながっていくのだと思います。

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