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乃木坂46はオワコンなのか④

  

 僕の思い込み 
〜「乃木坂」の持つ二つの意味〜



序章

〇〇新規という言葉がある。自分がいつからそのアイドルを推しているのかを表す言葉である。
最近では「ジコチュー新規」や「サヨナラの意味新規」がそれなりに古参扱いされていたりする。
1期生の卒業が相次いでいる現在、懐古厨という言葉も昔以上に頻繁に使用されるようになった。
乃木坂をオワコンと言う、または乃木坂に対してそれに近いネガティブな発言をするのは大方このような「懐古厨」と呼ばれる人々だ。
ここで注意しなければならないのはネガティブ的発言や批判的意見が全て悪かと言うと、必ずしもそうではないということである。例えば欅坂の現状などを見るとむしろ熱心に応援しているファンの方が批判的意見を言っていたりもする。
現在の輝きに目を向けず前向きな変化を受け止めず盲目的に過去を盲信懐古する姿勢が懐古厨が嫌われる由縁である。
初めに言っておくと僕自身も嫌われるタイプの懐古厨かもしれない。今回と次回は出来るだけ客観的に乃木坂46の現状を考察してみようと思う。



一章 「実在的存在としての乃木坂」

いきなり本質だが「乃木坂46」という言葉は二通りの意味を持つ。
一つ目は実在的なグループそのものを指して使う
具体的意味としての乃木坂46。
つまり「乃木坂、紅白出場」「乃木坂25thシングルリリース決定」「乃木坂神宮でライブ開催」などの文脈で使う乃木坂である。
この場合、乃木坂46という単語が内包する情報はいわばWikipedia的なものであり、そこに個人の意思が介在する余地はない
「乃木坂は終わった」「昔の乃木坂はもう存在しない」等、乃木坂を懐古するときに使われる乃木坂という言葉はこの意味合いではない。乃木坂は存在しているし、未だ人気も健在である。二章で記すがこの場合は象徴的意味としての乃木坂という単語が使われている。

ここに先の疑問「乃木坂はオワコンなのか」に対して一つの答えが導ける。
つまり全くの否である。




この記事にも書いたが、シングルCDの売り上げはミリオンを維持し続け、ライブ動員数は毎年右肩上がり、cm契約数も増え続け、それぞれのメンバーに個人仕事もある。現状の乃木坂46はグループ結成してから最高の人気と知名度と仕事量を誇っている
つまり乃木坂は決して「終わったコンテンツ」ではないどころか、数字を見れば今が一番の全盛期と言っても過言ではないのである。
並べて「そろそろ終わりそうなコンテンツ」でも無いことを述べておく。
相次ぐ一期生の卒業、そしてやってきた白石麻衣の卒業、しかし既に個握に参加していない白石麻衣が卒業したところでシングルの売り上げに大した影響は与えないし、ライブ動員にも大きな影響を与えない(実際直近のバスラは二日間白石不在で行われた)のも事実である。企業cmなども乃木坂というグループ自体に来ているものであり、大きな影響は受けない。
そもそも大人数のグループアイドルという特性上、どれほどの大エースであったとしても1人欠けた程度でグループに大した影響を与える訳はないのだ(そのようにproduceされている)。
これまでの橋本、生駒、西野の卒業後の乃木坂を見ればその事実は明らかである。
要するにこの意味で乃木坂46は全くオワコンではないのだ。
むしろ女性アイドル史上初めてまともな世代交代に成功する可能性が大いにある

とまあ詭弁はこの辺にしよう。ここまでは数字という客観的データを見ると乃木坂は衰退していないという事実を述べたに過ぎない。

個人的に改めて言おう乃木坂はオワコンである



二章 「象徴的存在としての乃木坂」

グループの歴史やイメージを語る時に使われる象徴的意味としての乃木坂46
これが乃木坂という言葉が持つ二つ目の意味である。
この用いられ方をする乃木坂という単語には個人の意思が介在する。つまりこの意味合いで乃木坂という言葉が使用される時、それは非常に主観的な使われ方をするということである。
「乃木坂は終わった」「昔の乃木坂はもういない」等、このようにして使われる乃木坂という言葉は全てこの象徴的意味である。

ここに先の疑問「乃木坂はオワコンなのか」に対してもう一つの答えが導ける。
そう思うかどうかは人それぞれという解である。

この乃木坂という単語が象徴的意味で使用されている場合、上で記したようにそれは酷く主観的なものになる。そのためそれをどう捉えるかは人それぞれなのである。僕としてはこの意味で乃木坂は終わったと言う立場である。

以上のように乃木坂という言葉を二つのどちらの意味で捉えるかによって命題に対する答えは変化する

次回は二章で取り上げた象徴的意味での乃木坂46に注目して何故新規や懐古という概念が生まれるのか、この先の乃木坂46はどうなっていくのかを考察していく。




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